昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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三日目はニュルンベルグへ

三日目は、フランクフルトからニュルンベルグへ移動する。
ホテルのチェックアウトは正午。
ならばと午前中は、フランクフルト市内の観光。
地下鉄Uバーンを利用して聖バルトロメウス大聖堂へ。
ところが、利用するUバーンがどれか分からない。
「ここは私が」と妻が、椅子に座っている若い女性に、初心者英語で質問する。
「レーマー近くのドーモ駅は、どのレーン?」みたいなことを聞くが全く通じない。
更にあれこれ身振り手振りで質問を続けたら、「オォ、ルーマー!」と、やっと理解して教えてくれた。
日本人のR発音は、ドイツ人には全く違って聞こえるようだ。

教会の次は、フランクフルトで一番高い「マインタワー」へ。
しかしあいにく雨が降り始め、傘禁止の屋上から自由に市内を見下ろすことができない。
そのため早めに切り上げて、ゲーテ記念館へ行くことにした。
駅で英会話に苦戦した妻をしり目に、ここは夫の見せ場と、受付の婆さんに、「ゲーテ記念館はいずこ?」と流ちょうな英語で問いかける。
途端に婆さん、「ハァ、何のこと?」みたいな顔で、隣に爺に助けを求めるが、こっちの年寄りも理解できない。
そこでハタと、「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」の川柳を思い出した。
改めて「Notゲーテ、ギョエテ?」と問い直すが、もっと分からない顔をする。
やっと爺が、「オォ、グーテ!」で、やっと意が通じたが、今度は奴の返事が早口のドイツ語のために、こっちが理解できない。
結局giveupしてしまった。
フランクフルトの田舎者には、本格的なキングズイングリッシュは通用しない。

午後の列車で次の目的地、ニュルンベルグへ。
フランクフルト駅の掲示板には、この列車は連結車両で、我々の席は前方と書かれている。
そこで前の方で待っていたら、遅れて到着した列車に連結作業の雰囲気がない。
係員が後方にいるのを発見して聞きにいくと、「お前の席は一番後ろ、直ぐ発車するからここから乗れ」と急がされた。
しかし妻と荷物は、最前部に。
慌ててダッシュして、何とか発車直前に乗りこむことができた。

ニュルンベルグのホテルにチェックイン後、旧市街を探索。
ここは古色蒼然としていて、いかにもドイツ!
途中の噴水で、ホンジャマカ石塚英彦を発見!
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メインストリート界隈は、日本食もアジア食もイタリア食も、極めて少ない。
やっと見つけたお持ち帰りのピザを買って、ホテルに戻った。
この日はユーロ2016の、ドイツ対イタリアの大一番がある。

何とか見たかったが、時差ボケの所為で午後8時が限界。
そのまま熟睡してしまった。
そろそろ朝かと目を覚ますと、何と午後11時過ぎなので、まだ3時間しかねむっていない。
すると外が騒がしい。
最初は遠くで、車のクラクション程度だったが、だんだん人の大声や車の排気が聞こえ出した。
そのうち駅前には、大量の車が集結し、排気音とクラクションで大騒ぎを始めた。
窓から見ると、ドイツの国旗を掲げて走り回っている。
どうやらドイツがイタリアに勝ったので、全員が興奮しているようだ。
この状態で一時間半、とんでもない大騒ぎが続いた。
やっとパトカーが来て、夜の静寂を取り戻したが、サッカーが国技のような国では、たかがサッカーでは済まない、凄まじいエネルギーが爆発されることを、身を持って感じた。