ミュンヘンからザルツブルグへはOBB(オーストリア鉄道、Oはウムラウト)を利用。
DBラウンジが使用できるが、どういうわけかドイツでは、エスカレータやエレベータがよく故障している。
この日もラウンジ行きはエスカレータが動いていたが、下りは両方とも故障中。
大きな荷物を持った老女が、動かないエスカレータの前で立ち往生している。
義を見てせざるは勇なきなり!
無言で敢然と荷物を持ち上げ、階段を下りて老女に向かってニッコリ。
老女もまた、満面に感謝の表情を浮かべ、「ダンケ」。
どんな場面でも、いいことをすると気持ちがいい。
今回の旅で、ドイツの鉄道には二度ほど痛い目にあっている。
今回はOBB(オーストリア鉄道)だが、DBに比べるとファースト料金が半分程度と安い。
ところがやはり、安いものは欠陥もある。
いきなりガキを連れた一家が乗りこんできたが、このガキがすぐにギャーギャー泣き出しうるさい。
続いて後ろの婆さんが、携帯電話を大声で話す。
斜め後ろのニイチャンは、ヘッドフォンステレオから音漏れ状態で音楽を聴いている。
わずかに1時間40分程度乗っているだけなので我慢もできるが、客層はファーストには似つかわしくない。
チェックイン後、街中を散策。
何だかお祭りのようで、そこかしこで民族衣装に身を包んだオジサン、オバサンたちが、グループでコーラスを披露している。
決して上手くはない。
しかし歌い終わると、観光客が一斉に拍手する。
夕食はヌードル系統が食べたくて、ネットで調べると、ホテル近くにあることが分かった。
その店は結構混んでいたが、メニューがドイツ語なので、何が何だか分からない。
店員も慣れたもので、すかさずが英語で説明してくれたが、彼らのヌードルは、当方が想像した麺類ではなく、「Dumpling」、即ち団子だ。
よく言えば小籠包、餃子の丸版で、中身は好みで注文できる。
果たして味の方はと不安だったが、これが思いのほか美味い。
後で調べると、これこそオーストリア伝統のクヌーデルだったらしい。
材料をトッピングできるビザもグッ!
地元の連中は、けたたましいサイズのモノを食べているが、上品な日本人にはスモールサイズでちょうどよい。