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海上要塞スオメンリンナ島

土曜日の今日は、ゆっくりと起きだし、更にホテルでゆっくりと休み、おもむろにフェリーでの観光に赴いた。
フェリーと言っても、艀に毛が生えた程度のもので、行き先は世界遺産海上要塞スオメンリンナ島。
30分に一本運航しているらしく、料金は往復でわずかに7€と驚くほど安い。
運行時間は15分と書いてあったが、実際には途中停船の島までで15分、それから更に15分で目的のスオメンリンナ島センター乗り場に到着。

午前中にも拘わらず乗客はほぼ満員だったのが、途中の島で大半が下船し、スオメンリンナ島まで渡ったのは10名程度しかいなかった。
降りた場所に、案内人が立っていて、パンフレットと地図を渡してくれる。
言語を聞かれたので、「English」と言うと、「Japanese?」と聞き返され、日本語版をくれた。
さすがに典型的な「平たい顔族」のこの顔では、欧米人と間違えられることはない。

観光客がすくないお陰で、実にのんびりと、島のウォーキングができた。
また至る所に、道路案内とWCが設置されていて、観光客への配慮に満ちている。
途中で小雨が降り始めたが、気になる程度ではなく、ほぼ二時間かけて島を半周。
食事に立ち寄った食堂のウィンドウにハエが飛び回っているのは大減点だが、手作りケーキはソコソコにうまいし、コーヒーは辛くも合格点ギリギリ。
だが、ホテルに比べれば未だマシのレベルで、それなりに空腹感の解消には、効果あり。
後半は、島の残り半分を歩いたが、目玉の教会が結婚式のために観光禁止。
後半はわずか1時間で見終わり、ちょうど良いタイミングで到着した船に乗ってホテルに戻った。

この島は、世界遺産と言っても、地味な観光地だ。
欧米人は、家族で弁当持参、途中見晴らしの良い場所で、家族団欒の昼食をとっている。
スカンジナビア半島のオトコどもは、バイキングの末裔だからか、ほぼ全員がバカでかく、女性はほぼ全員が太っている。
その子供たちは、小さい所為か、オトコの子はパツキンで凛々しいし、オンナの子は、これも見事なパツキンで無茶苦茶に可愛い。
しかし30年後には、現在子供たちの面倒を見ている両親の体系になると思うと、歳月の残酷さを如実に表している。

また午前中はほとんど姿を見せなかった中国人団体客だが、午後到着のフェリーで大量に運ばれてきた。
もはや、世界中の観光地で、彼ら中国人の姿を見ないことはない。
仮に中国経済が行き詰まり、中国人が観光する余裕がなくなると、単なる国内問題や、日本経済への影響などのレベルではなく、世界同時不況を具体的に心配しないといけないだろう。
中国の世界進出は、観光から始まっている。

夜はタイ料理店へ。
小さな店だが、世界中のエスニック料理ファンがほめていた店をやっと探し当てた。
確かに美味い。
帰りしなに、マスターに礼を言ったら、「妻に伝える、料理は妻の担当だから」と言う。
旦那はフィンランド人で、タイ人の奥さんと結婚して35年、開店して今年で21年目らしい。
「美味い、美味い」とほめられたのが、とてもうれしそうだった。