昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ヘルシンキから帰国の途へ

ヘルシンキから日本へ、17時過ぎのJALで帰国する計画だ。


市内から空港まではタクシーで30分なので、充分に時間がある。
最後の観光として、午前中は市の中央部にある、テンペリアウキオ教会へ。
ここは別名「石の教会」と言われ、大きな石をくりぬいて教会にしている。
その為にデザインも独特で、9時半会館の時には多くの観光客が集まっていた。
教会側も直ぐにピアノ演奏を開始するなど、観光客サービスに余念がない。
 
昼食は、映画ですっかり有名になった「かもめ食堂」へ。
映画と同じ雰囲気の店には、映画によく似た小柄の日本人女性が接客していた。
しかし店の入り口で大工事が行われていて、せっかくの写真スポットが台無し。
それでも日本人を中心に、店のシンボルマークを写そうと、観光客が引きも切らない。
大型観光バスで訪れてきた日本人たちは、店を取り囲んで大騒ぎをしていたが、そのうちに幹事が店内に入ってきて、「全員に中をちょっと見せて欲しい」と交渉し始めた。
店員から「何か食べられますか?」と聞かれ、「旅の思い出に、単に見るだけで」と頼んでいたが、中には我々夫婦以外にも数組の客がいる。
常識で考えれば迷惑千万なのが分かりそうなものだが、厚かましいことこの上ない。
 
ホテルに近い湾では、連日マーケット市が開かれる。
カウッツパトリの広場にテントがズラリと並び、フルーツや民芸品が売られる。
トナカイの毛皮とか、角を利用したナイフとかが目を引くが、フルーツは試食させてくれるので、ウロウロしていると結構おなか一杯になる。
 
空港までのタクシー運転手が気のいい男で、話が弾む。
「ありがとう」ってフィンランドでは「キートッシュ!」と教えてくれたので、最後のヘルシンキヴァンター空港で、そのフレーズを多発した。
それにしても、この国際空港は分かりにくい。
更に出国のパスポートチェックが自動化されているが、却って混乱していた。
空港は混雑していたが、JAL便は快調そのもので、予定よりも30分ほど早く成田空港に到着した。
 
これにて今回の旅行は、平穏無事に終えることが出来た。