昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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都知事選、勝負あり!

巷間伝え聞くところでは、東京都知事選は主要三候補の争いだが、マスコミの最新の分析では、小池百合子が有利、増田寛也が肉薄し、鳥越俊太郎は失速気味、で一致している。
当るも八卦、当たらぬも八卦なのだが、各社が似た様なコことを言っているので、現在の状況はそんなところなのだろう。
 
しかし選挙も終盤になって、トップを走る小池陣営と追いかける増田陣営にとって、思いもかけない事件が起きた。
三代前の東京都知事石原慎太郎トンデモ発言を仕出かしたからだ。
小池百合子に対して、「あの大年増、厚化粧の女に任せるわけにはいかない」」と言い放ったのだ。
国会議員を長く務め、東京都知事の重責を担ったオトコの「品性」がこの程度だ。
 
しかも石原慎太郎は、芥川賞作家でもある。
いわば、言葉を生業としてきた男だ。
聴衆へのリップサービスもあっただろうが、「言葉が滑りました」との言い訳は利かない。
 
そもそも石原慎太郎は、都知事の末期には、かなり耄碌の兆候が出ていた。
やたらと他人へは攻撃的になり、身内には極端に甘くなる。
世間的には全く認められていない息子を「彼は芸術家」とかばい、利益供与をしていた。
今回もまた、自民党東京都連会長として全く機能していないとして、無能呼ばわりされているデキ悪息子に、居てもたってもいられなくなったのだろう。
息子の為に一肌脱いだつもりだったのだろうが、自分が老耄状態との自覚がないので、余計なお世話になってしまった。
応援された増田寛也にとっては、迷惑千万だったに違いない。
 
しかしこの余計な石原発言に対しての、小池百合子の切り返しが凄い。
「私にはあざがあるので、医療用を使っていいるが、そんなことをご存じないのでは」と、本来なら隠し通したい自分のマイナス部分をさらけ出して、しかもヤンワリだが頂門の一針のような言葉で、石原慎太郎を木っ端みじんにやり込めた。
このやり取りを見て、多くの人は、石原慎太郎の衰えを知り、小池百合子の柔軟な強かさを知っただろう。
 
更に鳥越俊太郎もまた「小池候補は厚化粧だけではなく云々」と、小池批判に余計な一言を加えてしまった。
後に味方の蓮舫からも批判され撤回したらしいが、彼もまた言葉を生業とする自称「ジャーナリスト」だったはずだ。
「綸言汗のごとし」で、発した言葉にはその人の内実が表れてしまうモノだ。
 
これにて勝負あり!
岡目八目だが、石原慎太郎が応援した増田寛也石原慎太郎と同じレベルでセクハラ発言をしてしまった鳥越俊太郎に、東京都知事選挙での勝ち目はなくなった。