昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ピコ太郎、ガンバ!!!

僕はピコ太郎が好きだ。
何よりも、ユーチューブ週間再生回数世界一を三週続けるとか、過去の日本人の誰も成し遂げなかった、世界的偉業を達成したのが凄い。
大手プロの支援もなく、己の才覚だけで、しかもたかが10万円の出費で、あれほどの名声を獲得したのだから、タダモノではない。
今や世界中で一番有名な日本人だが、その後のテレビ出演でも全く偉ぶっていない姿勢も素晴らしい。

僕がピコ太郎を知ったのは昨年9月中旬だったので、相当早い段階だ。
ある友人が、「一度聞くと耳について離れない」と、ピコ太郎のPPAPを画像付きで教えてくれた。
確かにメロディーだけでなく、ピコ太郎の滑らかな振り付けや表情の豊かさに強烈な印象を受け、さっそく別の友人たちにも紹介するほどお気に入りになった。
そうこうしているうちに、ジャスティン・ビーバーのお勧めとか、世界中でアレンジされたとかで、一気に大ブームになった。
だから、密かに、しかし何か事がある度に、「実はピコ太郎って、人気が出る前から注目してたんだ」と、あたかも自分の手柄のように自慢している。

実際にピコ太郎は、音楽の世界で超有名になっただけの存在ではないようだ。
彼自身は「音楽と笑いの融合」を追求してきたらしく、芸人としての腕前も大したものだ。
大ブレイクして初めてテレビ出演した時、「自分が一番、現在の状況を信じられない」と当たり前の自己紹介した後、「実は今でもアルバイトに精を出している」と話していた。
司会者に「何のアルバイト?」と質問された彼は、「カナブンに角をつけてカブトムシとして売っている」と答えた。
また最近結婚したと話し、「奥さんは78歳で、トイレを出たところでバッタリ出会って、そのまま合体」とか、まるで人を食った話で笑いを誘っていたが、芸人としての喋りもユニークで面白かった。
僕はそれ以来、ピコ太郎の大ファンになり、昨年12月にCDが発売された時にも早速購入した。
しかしCDでは音楽だけなので、ピコ太郎の魅力は半分も伝わらない。
そこでもう一度、DVD付きを買い足したほどだ。

そんな僕だが、最近のピコ太郎に、些か不安感を持ち始めている。
何よりも露出過多だ。
ほぼ毎日、しかも何度も、コマーシャルであのPPAPのメロディーと、派手なピコ太郎のファッションを見ている。
ピコ太郎のキャラも音楽も強烈な分、こんなに露出すると、食傷気味になるのも早いのではと心配になる。
NHK紅白歌合戦では結構出演時間は長かったらしいが、「間違いなく来年はいない存在なので、少しでも長くテレビに映りたかったのでは」との意地悪な見方もあった。

またPPAPに続く次のヒット曲は、果たしてどうなるのだろうとの不安も絶えない。
今回のDVDでも、何曲か紹介されているが、どれをとってもPPAPの二番煎じの感が強い。
得意のはずの喋りにも、DVDでは初めて聞いた時の鋭さが消えかかっている。
PPAPの成功が凄すぎるあまり、何をやってもPPAPの印象から脱しえない。
このままでは、一発屋で終わるかもしれない。

昨年を振り返っても、ピコ太郎ほど国際的に通用した、日本人も日本企業もない。
ピコ太郎は、日本が世界に誇るアニメ文化同様、世界に通用した数少ないミュージシャンだ。
そんな彼だからこそ、もう一度世界が注目するような新曲をリリースしてほしい。
もしそうなったら、新発売のDVDも即購入するし、友人たちにも全力で勧める積りだ。
ピコ太郎、古坂大魔王、期待してるからガンバ!!!

そんな訳で今更ながら、世界中で何億回も再生されているPPAPを、再度ご笑覧あれ!