昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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大ニュース三連発

いつもは夜10時にはぐっすりと眠りこんでいる。
そんな毎日だったのに、さすがにバレンタインデイの昨晩は、11時までテレビを見ていた。
何と大ニュースが三連発で放送されたからだ。
 
先ず金正男暗殺事件。
金正男が「東京ディズニーランドに行きたかった」と日本に不正入国したのは2001年。
テレビに映った金正男は、実にデップリと太り、妻はルイヴィトン製バッグを持っていた。
当時の北朝鮮国民は、食べ物にも事欠く飢餓状態と言われていたので、一見して「首領様、金正日の不肖の長男、ドラ息子」のイメージが定着した。
金正男はこの事件を契機に、父親の信用を失い、後継者争いから落後したと伝えられた。
ところがその後、度々中国やシンガポールで取材された金正男は、実に気さくなビジネスマン風情で、むしろ至って常識的な受け答えをしていた。
結局北朝鮮の後継者は、三男の金正恩になったが、長男、金正男は「政治には興味がない。弟には北朝鮮国民を豊かにするよう努力してほしい」と、実に淡々をと語っていたのが印象的だった。
しかし最高権力者、金正恩にとって、本来なら第一後継者のはずの金正男は、やはり眼の上のたん瘤だったようだ。
何とこのご時世に、マレーシアにくノ一スパイを派遣して、金正男を暗殺する暴挙に出た。
現在の北朝鮮は、アメリカの気を引きたい一心で核武装の準備に余念がない。
度々の核実験には、金正恩自らが現場に足を運ぶ報道も繰り返されている。
こんな暗殺を仕出かす三十歳そこそこのオトコが、核兵器の発射ボタンに指をかけている。
日本は、そんな狂人国家と隣り合わせであることを忘れてはいけない。
それにしても金正男
太っちょの体型に、底抜けの笑顔が似合う。
縫いぐるみみたいな人相風体が妙に親しみを覚えるキャラだったので、彼が北朝鮮のリーダーになれば世界が変わったのではと、死んだ子の歳を数える心境になる。
 
続いて東芝問題。
今になって振り返れば、2006年にアメリカの原発会社、ウエスチングハウスを6千億で買収したのが大失敗の始まりで、その後はやることなすこと失敗ばかり。
ついに今回7千億円以上の特損を計上する羽目になったらしいが、実はそれも確たるものではない。
既に昨年末には1千億円以上の債務超過状態で、資金繰りのためには虎の子の半導体事業も全部売却するかもしれないらしい。
これで例え一時的に資金繰りがついたとしても、稼ぎ頭を失った東芝は、その後どうやって会社を運営する積りだろう。
日本を代表する会社の一つだった東芝でも、経営判断を間違えれば会社存続すら危うくなる。
粉飾決算の責任者と名指しされた三人の元社長たちは、これほどの事態となると株主代表訴訟の対象になる。
全財産没収もありうるので、経営者同士の仲間割れで顰蹙を買った過去の恩讐などを気にしてはいられない。
三人の足の引っ張り合いは業績悪化の原因になったのに、初めて協力、協調する関係になったのが皮肉だ。
それにしても東芝は10年前までは、経団連会長の本命候補を有するほど隆々とした大会社だった。
それがまさか10年後に、決算発表すらできないデキないほど混乱し、先行きが全く見通せないほど落ちぶれるとは、社員にとっては信じられない悪夢の思いだろう。
社員とその家族を、路頭に迷わせるかもしれないミスを仕出かした経営者の責任は、罪万死に値する。
 
もう一つは、トランプ大統領側近中の側近、マイケル・フリン補佐官の辞任だ。
就任前にロシア側と、外交交渉をしていたのがバレてしまったらしい。
本人はシラを切っていたが、FBIが証拠のテープを押さえているようで、進退窮まった状態でついに辞任する羽目になった。
早速マスコミは、「トランプ政権迷走」とか、「側近を失った大統領ピンチ」とか、マイナスキャンペーンを開始した。
しかしどうも、政権内でも嘘の報告をしていたフリン補佐官に対して、トランプ大統領もオカンムリだったと言うから、必要不可欠のスタッフではなさそうだ。
今後の関心は、とランプ政権とロシアの関係がどこまで親密なのかに移る。
そもそもロシアは、大統領選挙でトランプを密かにバックアップしていたとの噂は、以前からあった。
ロシアにとって、経済制裁したオバマの後継者ヒラリー・クリントンよりも、あからさまにプーチン大統領を称賛していたトランプを支援するのは道理だ。
アメリカとロシアが蜜月になるのは、アメリカ民主党には面白くはないだろうが、世界レベルではウェルカムのはずだが。
それよりも、アメリカでは民間人が国際外交をすることは法律違反になるのが驚きだ。
日本ではフィクサーとも黒幕とも言われる、児玉誉士夫や渡邊恒雄、瀬島隆三みたいな役割を果たすオトコは、アメリカでは活躍の場が狭いことになる。
 
仮に金正男を暗殺した金正恩が次に暗殺されたら、北朝鮮はどうなってしまうのか?
東芝は、企業存続できるのか?
トランプ政権はTwitter投稿だけで、マスコミの攻撃をかわせるのか?
24時間の中で発生したいずれの事件も、世界が激しく蠢いていることを表している。
全ての事件が日本とも密接に絡んでいるので、我々の将来も決して安泰ではない。