いつもは夜10時にはぐっすりと眠りこんでいる。
そんな毎日だったのに、さすがにバレンタインデイの昨晩は、11時までテレビを見ていた。
何と大ニュースが三連発で放送されたからだ。
先ず金正男暗殺事件。
金正男が「東京ディズニーランドに行きたかった」と日本に不正入国したのは2001年。
テレビに映った金正男は、実にデップリと太り、妻はルイヴィトン製バッグを持っていた。
金正男はこの事件を契機に、父親の信用を失い、後継者争いから落後したと伝えられた。
何とこのご時世に、マレーシアにくノ一スパイを派遣して、金正男を暗殺する暴挙に出た。
度々の核実験には、金正恩自らが現場に足を運ぶ報道も繰り返されている。
こんな暗殺を仕出かす三十歳そこそこのオトコが、核兵器の発射ボタンに指をかけている。
日本は、そんな狂人国家と隣り合わせであることを忘れてはいけない。
それにしても金正男。
太っちょの体型に、底抜けの笑顔が似合う。
縫いぐるみみたいな人相風体が妙に親しみを覚えるキャラだったので、彼が北朝鮮のリーダーになれば世界が変わったのではと、死んだ子の歳を数える心境になる。
続いて東芝問題。
ついに今回7千億円以上の特損を計上する羽目になったらしいが、実はそれも確たるものではない。
これで例え一時的に資金繰りがついたとしても、稼ぎ頭を失った東芝は、その後どうやって会社を運営する積りだろう。
全財産没収もありうるので、経営者同士の仲間割れで顰蹙を買った過去の恩讐などを気にしてはいられない。
三人の足の引っ張り合いは業績悪化の原因になったのに、初めて協力、協調する関係になったのが皮肉だ。
それがまさか10年後に、決算発表すらできないデキないほど混乱し、先行きが全く見通せないほど落ちぶれるとは、社員にとっては信じられない悪夢の思いだろう。
社員とその家族を、路頭に迷わせるかもしれないミスを仕出かした経営者の責任は、罪万死に値する。
もう一つは、トランプ大統領側近中の側近、マイケル・フリン補佐官の辞任だ。
就任前にロシア側と、外交交渉をしていたのがバレてしまったらしい。
本人はシラを切っていたが、FBIが証拠のテープを押さえているようで、進退窮まった状態でついに辞任する羽目になった。
早速マスコミは、「トランプ政権迷走」とか、「側近を失った大統領ピンチ」とか、マイナスキャンペーンを開始した。
しかしどうも、政権内でも嘘の報告をしていたフリン補佐官に対して、トランプ大統領もオカンムリだったと言うから、必要不可欠のスタッフではなさそうだ。
今後の関心は、とランプ政権とロシアの関係がどこまで親密なのかに移る。
そもそもロシアは、大統領選挙でトランプを密かにバックアップしていたとの噂は、以前からあった。
ロシアにとって、経済制裁したオバマの後継者ヒラリー・クリントンよりも、あからさまにプーチン大統領を称賛していたトランプを支援するのは道理だ。
それよりも、アメリカでは民間人が国際外交をすることは法律違反になるのが驚きだ。
東芝は、企業存続できるのか?
24時間の中で発生したいずれの事件も、世界が激しく蠢いていることを表している。
全ての事件が日本とも密接に絡んでいるので、我々の将来も決して安泰ではない。