昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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段々オヤジに似た症状が

オヤジは生前、喘息、痔、水虫に悩まされた。
いずれも後天的に罹病したものなので、僕はオヤジの病気には細心の注意を払ってきた。
お陰で今までは、病気らしい病気もしない生活を送ることが出来た。
しかし、寄る年波には勝てない。
最近になってオヤジの病気の一つが、我が身に災いを起こそうとしている。
しかもそれは、よりによって痔、ヒサヤ大黒堂曰くの「ぢ」だ。
 
元々の僕は、もしもオカマの道に進んでいたら、かなりの名を成したに違いないと思うほど美しい「菊の御紋」の持ち主と自称していた。
何故なら、快食快便。
朝食を食べると、すぐに便意を催す。
一気呵成に用を足し、後には見事な長ドス一本。
そんな理想的な快便生活を送ってきたので、痣の心配などしたことがなかった。
 
しかし最近、消化能力が低下してきたようだ。
いつも胃もたれ感がある。
その所為か、今までの見事な長ドスのキレが悪くなっている。
同時に、日清カップヌードルコマーシャル「三分間待つのだぞ」ではないが、「残糞感があるのだぞ」だ。
その結果、今までは朝の一度で済んでいた排便行為が、二度、三度になってしまう。
勢い、「菊の御紋」への負担も大きくなる。
 
過日も、用が終わってふとトイレを見ると、水が見事な朱色に染まっていた。
吃驚仰天!
もしも僕が、遥か前の思春期時代に、且つ自分が見目麗しい女子であったなら、「これが初潮か」と赤飯を炊いて祝ったかもしれないが、現実の自分は前期高齢者の爺ィ。
これは痔(ぢ)が切れたに違いない。
 
しかしこんな事態を迎えても、僕は冷静だった。
高校の修学旅行の時、新幹線の新大阪駅でバッタリ遭遇した故浪花千恵子のコマーシャルを思い出した。
「あのなぁ、オロナインは痔にも宜しいんヤデ」
慌ててオロナインを探して、応急措置。
これでしばらく様子を見ることにした。
 
体力の衰えが、回りまわって、それが痔の症状をきたす。
オヤジの苦労の一端を、身を以て知る事になるとは、歳は取りたくないものだ。
しかもこれで、オカマの道は完全に断念となる。
これは良いことなのか、はたまた大変な機会損失なのか?
アァ人生不可解なり!