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中川俊直はワルだがマスコミはもっとワル

不倫騒動で、中川俊直衆議院議員が窮地に陥っている。
彼の場合、妻子がいるにも拘らず、長年付き合ってきた元カノとハワイで結婚式を挙げてみたり、同僚の国会議員と二股交際をしていた。
ガン闘病中の奥さんをほったらかしての行状なので、世間の全てを敵に回してしまい、どうにも救いようがない。
昨年来、様々な有名人の不倫問題が取り沙汰されたが、その中でも最低最悪のゴシップに違いない。

中川俊直の一番のチョンボは、二股掛けていることを元カノのばらしたことだ。
最終的にはこの軽率な行為で元カノが激怒し、不倫ネタを週刊誌に持ち込まれたらしい。
焦った中川俊直は、深夜に元カノの自宅を訪問しドアを叩いて面会を強要したために、ストーカー登録されてしまうオチまでついてしまった。
三代続いた政治家で、しかも将来を嘱望された現職国会議員にしては、余りにもお粗末な下半身事情であり、流石に同情したり支援してくれる先輩も同僚も皆無のようだ。

しかしへそ曲がりの当方は、世間様ほど中川俊直に腹が立ってはいない。

先ずハワイの結婚式だが、これは元カノとの間で「正式に結婚できないので、せめて疑似結婚式を挙げよう」との合意の下、ハワイで真似事をしたに過ぎない。
実際に婚姻届けは出していないのだから、重婚罪には当たらないだろう。
神の前で夫婦の契りを結ぶことが、アメリカの法律でどう扱われるのかは知らないが、二人とも日本人だから、アメリカの法律が適用されることもない。
キリスト教徒でもなければ、キリスト様から罰されることはない。

確かに、奥さんがあるのに不倫するのは褒められたものではないし、それだけで大バッシングに合う。
それに闘病中の奥さんがいるとなれば、鬼畜以下の人間と、悪評に拍車がかかったことは間違いない。
しかしながら、中川夫婦に関しては、中川夫婦しか分からない問題があるかもしれない。
夫婦間の揉め事は、どちらかが一方的に悪いのではない。
仮に世間的には非の打ち所がないような奥方でも、夫から見れば不満があっても不思議ではないし、部外者には分からないことが多い。
また中川俊直の行為は文字通り不倫なので、大手を振ってお天道様の下を歩けるような代物ではないが、人を好きになるのは理屈ではないので、結婚した後に理想の相方に巡り合うことだって大いにありうる。
その時でも、既に結婚しているからと理想を相方を諦める人の方が圧倒的に多いだろうが、中にはあらゆる柵を乗り越えて、恋路に生きることを決断する人がいるかもしれない。
実際に芸術の世界では、そんな心の葛藤が格好の題材となっている。

中川俊直は政治家だから、普通の人よりも高い倫理観を求められるとの説も強い。
しかし政治家だろうと学校の教師だろうと、社会的地位も名誉も捨てる覚悟で、色恋を優先する人がいてもいいではないか。
中川俊直の場合、今回の不倫騒ぎで次の選挙で当選することが覚束ない。
落選した政治家の再起は難しく、中川俊直は、今まで培ったすべてを失うことになる。
それは身から出た錆だが、それでも不倫に走ったのなら、それはそれで彼の人生だろう。

そもそも誰かの不倫がバレるたびに、マスコミこぞって大騒ぎをするけど、連中にそんな偉そうに倫理観を説くだけの見識があるのか。
テレビ局内の不倫については悉く不問に帰しながら、他の有名人については遠慮なく私生活まで暴き立てる。
自分も不倫だった安藤優子なんか、鬼の首でも取ったかのように、中川俊直を攻め立てている。
そのフジテレビが、病気療養中の中川俊直の奥さんを直撃するようなヤリ過ぎ取材が問題になっている。
中川俊直には彼なりの責任の取り方があるが、腐臭漂うマスコミの自浄作用など期待するべくもない。
社会的正義を気取りながら、視聴率稼ぎの為なら何でもあり、ダブルスタンダードを恥ともせずに、世論誘導を繰り返すマスコミの在り方こそ、実は一番問題のある存在だと思うのだが。