昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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1億2千万円のゴルフ場

1980年代、日本中がバブル経済に酔っていた、
ゴルフ場も例外ではない。
とっくの昔の出来事になったが、当時は接待の有効手段とみなされたゴルフだが、そのスタートをとる事に難儀する時代だった。
それを解決するためには、ゴルフ場のメンバーになるしかない。
そんな強迫観念から会員権相場は暴騰し、高額募集の新設ゴルフ場が相次いだ。

そんな中でも飛び抜けていたのが、昨日初めて訪問した某ゴルフ場だ。
茨城県の山奥に位置するこのコースは、最終募集金額が1億2千万円。
誰がそんなバカげた金額で購入したのかは知らないが、いずれにしてもこれは預託金なのだから、必ず返済時期を迎える。
しかし、これほどの高額預託金を返す算段などあるはずがない。
バブルが未来永劫続かない限り必ず破綻する、将に無茶苦茶なやり方だった。
尤もこれは今だがラ分かることで、当時はバブルのお陰で我が世の春を謳歌していた人達が、頭に血が上った状態で、高値物件ほど価値があると思い、実に良く売れた。

しかし、時世時節が変わると、価値観も一変する。
御多分に漏れずこのゴルフ場も預託金返済が出来ず、2001年に敢え無く民事再生で倒産。
借金棒引きで再建され、名前も変えて現在に至っている。
そんなゴルフ場に、夫婦で初めて訪問した。
そもそもは、このゴルフ場の近所にある温泉に一泊するのが一番の目的だったが、妻から「折角ならゴルフをしたい」と言われ、ならばバブル絶頂期に開場となったこのコースでプレイするのも一興と、電話で問い合わせてみた。
・質問「二人でプレイできますか?」
・回答「できますよ」
・質問「費用は?」
・回答「お一人様、食事、カート付きで税込6300円です」
一瞬、我が耳を疑った。
「二人でのプレイですが?」と問い直すが、「お二人様12600円になります」と答える。
超安値で運営していることは、間違いない!

すぐに予約した結果、昨日初めて、我が家から120厠イ譴燭海離乾襯嫋譴防襪い拭
高速道路を使うので、所要時間は1時間半程度。
入り口の看板からクラブハウスまでのエントランスは、桜並木で1劼曚匹發△襦
クラブハウスは豪華絢爛ツインタイプで、天井は高いし、広々としている。
トイレも、靴を脱がないと入れないロッカーも、見たことがないほど広い。

ゲストは、我々のようなリタイア夫婦二人組と、初心者若者三人、若しくは四人組がほとんど。
将に、こんな客層を狙ってのマーケティングを実行している。
コースは丘の上で、木がほとんどないので、強風に吹きさらされる。
しかもあの鬼才、ピート・ダイ設計なので、コース中の至る所に自然の丘がそのままに残されているし、グリーンはバカでかくて、ポテトチップのようなアンジュレーションが施されている。
未だ初心者の妻にはかなりハードルが高いが、日頃は河川敷ばかりのプレイなので、スコアはともかくこんな本格コースは楽しいらしい。
17番は最大の見せ場だが、強烈なアゲンストのアイランド・グリーンで、ほとんどだれもオンしない。
残念ながら、僕も妻も池ポチャの洗礼を浴びた。
昼食のメニューも充実していて、味も良い。
温泉の予定があったので風呂は遠慮したが、チョイと除くと、そこもまたバカでかい。
料金精算すると、次回の割引券まで貰った。

実際に高額会員権を購入した人には気の毒な気がするが、この周辺にはこんなゴルフ場がゴロゴロしていて、稼働率稼ぎのためにダンピング合戦の真っ最中らしい。
高速代とガソリン費用はかさむが、それでも二人で1万円強なら充分にペイする。
一か月以内に、17番アイランド・グリーンへのリベンジを計画する積りだ。