昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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拝啓、籠池泰典様

拝啓、籠池泰典
 
一時期ワイドショーを独占していた貴殿の森友学園は、今や民事再生を申請、貴殿と貴殿の糟糠の妻、籠池諄子氏は、理事長、副理事長を辞任し、ご令嬢による再建を目指すこととなった由。
さぞや無念さ、やるせなさを感じながらの毎日でしょう。
貴殿の心痛は、察して余りあります。
 
仄聞する限り、貴殿はご自分に降りかかった窮地を抜け出すために、それまでは仇敵と断じていた、作家の菅野完氏と密接に連携するだけでなく、あろうことか最も思想的には遠かったはずの野党四党、民進党共産党自由党社民党と手を組み、安倍晋三首相夫婦への攻勢を強めているようです。
そもそも森友学園がこれほどの窮地に陥ったのは、豊中市木村真市会議員の追及に端を発しています。
この木村真市議を支援していたのが、社民党共産党なので、本来ならば野党四党は籠池家にとっては不倶戴天の敵のはずです。
ところが貴殿は、突如東京での記者会見をキャンセルした日に、菅野完氏と面談し、かなりの資料を提供したと思われます。
菅野氏が自宅マンション前で、「現役閣僚の寄付行為があり、これが公になれば安倍政権の二つや三つは吹っ飛ぶ」と大見えを切ったことからも容易に推定できます。
そしてその後に、森友学園を視察に来た国会議員団を前に、貴殿は「この学園は安倍晋三首相からの寄付金を受けている」と爆弾発言し、その後に自宅に野党四党の代表者を招き入れました。
 
しかし国会の証人喚問を経ても、事態は貴殿や菅野氏の青写真には程遠い展開を見せています。
先ずは、肝心要の安倍明恵夫人からの寄付行為の証拠に客観性がないために、安倍首相からの寄付を立証できない。
あれこれ状況証拠を並べ立てても、所詮は解釈の違いで切り返され、それ以上の追及ができない。
続いて、菅野氏と共に満を持して打ち上げた近畿財務局との交渉内容の録音テープにしても、貴殿が必死になって、「特例」はあたかも安倍首相夫婦の圧力の結果と印象付けても、実は財務局には特例規定があり、それに則った発言と切り返されると、こちらもそれ以上の追及は無理となる。
いずれにしても、安倍明恵夫人を取り込んで多額の寄付金を集め、幼稚園だけでなく小学校までの学園を経営するという、貴殿たちご夫婦の目論見は絵に描いた餅となってしまいました。
もはや貴殿たちご夫婦の個人破産は避けようがなく、またご令嬢による塚本幼稚園経営すら累卵のような危うさの中にあります。
 
このような事態を迎えた中、貴殿は民進党要求の参考人招致に出席するために、国会を訪れていました。
結果として与党の反対で、参考人招致は見送られましたが、その後の予算員会を傍聴されていました。
これを見る限り貴殿は、依然として民進党を始めとする野党との連携で、安倍晋三首相へ打撃を与えることで自らの生き残リを図る所存と見受けられます。
しかしそれは、様々な批判を浴びながらも、毅然として塚本幼稚園で園児に教育勅語暗唱の教育を行ってきた、貴殿のそれまでの政治信条とは余りにも大きな差があります。
貴殿は、仮にも一時は保守的人間であり、安倍晋三首相を尊敬していると公言してきました。
それが、如何に自分の身を守るためとは言え、社民党共産党に情報を流す様は、決して見栄えの良いモノではありません。
安倍明恵夫人と貴殿たちご夫婦のどちらが真実を語っているのかは、僕には分りません。
ただ世間的には、インチキ手法で補助金を詐取していた貴殿たちご夫婦の信用は、決して高いものではないでしょう。
 
田母神俊雄氏は、公職選挙法違反でで実刑判決を受けました。
しかし保釈された氏は、また政治活動を再開しています。
志さえ変えなければ、彼の思想を支持する人たちは一定程度存在しています。
しかし貴殿は、菅野完氏や野党四党と手を組み、安倍晋三夫婦に弓を引く道を選択しました。
元より政治信条が異なる貴殿たちご夫婦は、菅野完氏からも、野党四党からも、利用価値がなくなった途端にお払い箱にされることは明白なのにです。
貴殿たちご夫婦にとっては、実は保守的立場を守り続けることが生き残りのための唯一の道だったのに、貴殿は今の苦境から逃避するために、自らの思想とはまるで違う人たちと連帯しました。
それでは、今まで貴殿の教育方針に共感していた人たちは、貴殿から離れていかざるを得なくなります。
 
悪評芬々だった貴殿たちご夫婦ですが、僕は証人喚問の時の貴殿の態度を、好感を持って見ていました。
それだけに返す返すも、この間の貴殿たちご夫婦の思想的変節と、得体のしれない菅野完氏、将来性が全く見えない民進党共産党社民党自由党と共に歩む貴殿たちご夫婦を残念に思っています。
 
                                           敬具