イイ歳をした大人でも、国際陰謀論を信用している人が多い。
ユダヤ資本、ロス・チャイルド、フリーメースンと聞いただけで、中身は何か分からなくても陰謀臭いと納得する。
僕は、こんな陰謀論には与しない。
仮面ライダーに出てくるショッカー軍団が現実に暗躍しているみたいなレベルであり、荒唐無稽すぎるからだ。
一時期、国際陰謀の巣窟みたいな扱いを受けていたフリーメースンは、東京に支部があり、事前に連絡すれば簡単に内部を公開してくれるらしい。
テレビインタビューを受けたフリーメースンの会員が、苦笑気味に謀略団体の噂を否定していた。
ネット社会にも、マスコミ陰謀論も多い。
・とりわけTBSはヒドイ!
・NHKも反安倍政権の情報操作が顕著
みたいな話は、ネットでは半ば常識化している。
当初は僕は、こんなネット情報には懐疑的だった。
仮にテレビ局の誰かが安倍政権に批判的だったとしても、組織的に安倍叩きをして何のメリットがあるのか分からなかったからだ。
しかし暇に任せてテレビを見ていると、特にワイドショーと言われる番組は、明らかに「安倍政権批判」の姿勢で報道していることに気が付いた。
細かい例を挙げれば枚挙の暇がないが、例えば直近の東京都議会選挙の件だ。
秋葉原で組織的な「安倍帰れ」コールが上がり、これに対して安倍首相が「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と声を振り絞ったシーンだ。
映像もまた、野次っている連中の実態など映しもしない。
偽百万円束で詐欺師がバレた籠池一家や、天下りを斡旋し、出会い系バーの常連だった前川喜平の問題点はネグレクトし、抽象的な忖度を論い、安倍政権のネガティブキャンペーンに明け暮れる。
これでは、テレビ局を挙げて、反安倍政権、反自民党ムードを掻き立てていると思わざるを得ない。
彼らは彼らなりに、「権力のチェック」との大義名分があるのだろう。
しかし一連の報道ぶりには、そんなきれいごとではない、明らかな意図を感じてしまう。
それは、左翼的な価値観の押し付けだ。
しかし一番迷惑なのは、一見して中立を装いながら、自分たちの意見があたかも正義で多数派のような情報操作をしていることだ。
これはやはり、マスコミの陰謀だろう。
国際的陰謀は信じられないが、日本のマスコミは「第四の権力」を好き勝手に行使しているのは間違いない。
ささやかな抵抗手段として、僕はこんなテレビ番組を観ないことにした。
情報源はネットで十分。
むしろその方が、自分の価値基準で物事を判断できる。