日本勢では、全く期待していなかった小平智がこの日のベストスコアを出して上位進出。
谷原秀人は、低位安定。
肝心の松山英樹は、この日同率二位に後退。
実は1Hでのティーショット、二打目アイアンの調子がパッとしない。
三打目バンカーからの寄せが上手く行って、2m弱のパーパットが残った。
これさえ決めれば、二日目快進撃の再現になる。
と思って期待したが、残念ながらこれが外れ、悪い予感。
気を取り直しての2H、ティーショットはスプーンでセミラフへ。
2打目アイアンは、ピン手前5m。
これさえ決まれば、1Hのダメージを取り返せたが、パターは無情にもカップにけられる。
ここで三日目の前途を儚んで、テレビ応援を中止。
深い深い、眠りに落ちることになった。
目が覚めて戦況を見ると、その後の松山英樹は1バーディーを取ったものの、2ホールでボギーを叩き、この日+2の合計6アンダーでフィニッシュ。
トップ争いをしていたキズナーも、後半にスコアが乱れ合計-7となったので、最終日は1打差を追う展開となる。
希望としては松山英樹には、無論三日目もブッチギリでトップを走ってほしかった。
しかしゴルフの四日間トーナメントで、そんなに良いことばかりが続く訳がない。
ましてや全米プロゴルフ選手権は、世界中のプロゴルファーたちが、血眼になって優勝を目指すメジャー競技だ。
最近の松山英樹は好調を維持しているが、ライバルたちもまた、この日のために研鑽を積み重ねてきている。
そんなメジャー競技では、一日中ショットが安定しなかったり、パターが決まらない日もある。
松山英樹にとって、そんな我慢を強いられる日が三日目だった。
試合後のインタビューで、松山英樹本人も「アイアンが悪かったのでストレスが多かった」と認め、「体を休め、万全の調子を取り戻して最終日を迎えれば良いと思う」と健気だった。
そうだ!
最終日のチェックポイントが、三日目に見つかったと思えばよい。
またトップで最終日を迎えるよりも、一打差を追う立場の方が気が楽だ。
前週のBSインビテーショナルだって、最終日に逆転で勝利をつかんだ。
メジャーで勝利をつかむためには、むしろ三日目に試練が多かったことをラッキーと思おう。
実は、テレビ中継の解説者だって、こんな希望的観測が多い。
素人観戦者の当方は、根拠も何もない我田引水、牽強付会なこじつけと期待感だけで、自分の気分を盛り上げている。
これも、最終日の最終ホールで、松山英樹が日本人初メジャー制覇しの姿を見たい一心からだ。
松山英樹よ、己のため、全日本人のために、残りの18Hでナイスショット、ナイスパットを決めてくれ!
そして、たった一打の差でも良いから、全米プロゴルフ選手権を勝ち抜いてくれ!
今晩は、斎戒沐浴した上で、神にも仏にも祈りを捧げながらのテレビ観戦となる。