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世界遺産「富岡製糸場」

群馬県水上温泉に赴き、翌日は、世界遺産に登録された富岡製糸場を見学。
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平日の所為か、観光客は少ない。
 
ちょうど昼頃に到着したので、先ずは腹ごしらえと、ネットで調べた蕎麦屋へ行く。
ところが客が一人もいない。
さすがに妻は「ここはチョット!」と躊躇するが、かと言って他の店を知っているわけではないので、「ママヨ」と入店する。
実際には大型の予約が入っていたようで、空きのテーブルは三つしかない。
我々の後、すぐに客が押しかけてきたが、満席を理由に断られ続けたので、実にラッキーだった。
この店は、価格が安い割には、蕎麦の味はなかなかのものだった。
 
富岡製糸場は、市営の駐車場から徒歩で5分ほどかかる。
団体客が並んでいたが、一般の観光客は簡単にチケットをゲットできる。
そのまま順路に従って見学するのだが、世界遺産に登録されただけあって、富岡製糸場の歴史や特徴がコンパクトに説明されている。
実際に繭から生糸を紡いでいるコーナーには、観光客が殺到していた。
また明治初期に「富岡製糸場ではフランス人に生き血を抜かれる」とデマがあったにも拘らず、ここで働き、生糸業界を支えた女性たちの映画「紅い襷」が、しっかり宣伝されていた。
 
場内の至る所に、青色のユニフォームを着たスタッフが働いている。
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また団体客のガイドは、やはり茶色のユニフォームを着用している。
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しかもこのほとんど全員が、年配、と言うよりも年寄りたちだ。
この富岡製糸場は、年寄りたちの再就職の場のようだ。
また猛暑の中、ミストシャワーの設備があるのはありがたい。
 
富岡市内は、製糸場関連のお土産屋以外は実に閑散としていて、ほとんどシャッター通りと化している。
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富岡市にとっては、製糸場が世界遺産に指定されたのは、千載一遇のビジネスチャンスだったようだ。
町全体が、富岡製糸場を盛り立てようとする機運は強い。
確かに、日本でも次々とライバル観光地が増えているので、後は、世界遺産としての魅力を、どのように維持し発展させるかが難しい。
 
目についた問題点としては、富岡製糸場近くで駐車場の客引きが横行していた。
但し市営の駐車場に比べると、かなりの割高だ。
余計なお世話ながら、観光客をリピーター化するためには、道路に飛び出してまで客を捕まえようとするのは、後々の評判を落とす。
 
また富岡インターチェンジの入り口が、ETCカードに反応せずに立ち止まらざるを得なくなった。
係員が慌てて飛んできて、カードを手渡しながら「出口では一般窓口を使って」と言う。
たまたま車が少なかったから事故にはならなかったが、あんな場所で停止するのは、極めて危険だ。
富岡製糸場は、観光地として成熟するまで少々時間を要するようだ。