成田空港のラウンジにいる。
今日から三週間のヨーロッパ旅行だ。
但し、今までのヨーロッパ行きと決定的に違う点がある。
個人的には、初めてエコノミー席を利用する。
正確には「エコノミークラスを利用しなければならない立場になった」の言い方が正しい。
従来は基本的に出張だったので、常にビジネスクラスだった。
溜まったマイルで、ファーストクラスへアップグレードしたこともある。
自分の腹は痛まない官費なので、贅沢し放題だった。
ところがリタイアすると、あらゆることがコスト最優先になる。
それまでの後ろ盾がなくなった途端に、我が家の大蔵大臣から「今後は贅沢は許しません」と言い渡され、哀れにもエコノミー席を予約された。
飛行機の料金って、金で格差を買うに等しいシステムになっている。
ファーストはビジネスの倍、ビジネスはエコノミーの倍。
それだけ料金が違うと、当たり前だがサービスも違う。
仮にもファーストまで経験したオトコにとって、エコノミーはあまりにもうら寂しいが、諸般の事情、と言うよりも経済的事情から背に腹は代えられない。
飛行時間は、ほぼ半日の11時間半。
離陸までは二時間あるので、JALラウンジへ。
ここは例えエコノミーに身を窶しても、JALカードのメンバーなので利用可能。
向こうはこっちを全くしらないが、こっちは向こうを熟知している。
記念写真をお願いしたら、まるで気さくに快諾してくれた。
全く見ず知らずの相手にも、まるで旧知の友のような雰囲気を醸し出す。
高須院長夫婦は、本物の人物です!
初めてのヨーロッパ向けエコノミー席の感想。
先ずは悪いところから、席の空間が狭い。
・小さなテレビが、すぐ目の前にあるので映画を見ていると疲れる。
・移動する時に、隣の人に迷惑をかける。
続いて、トイレが少ないので、「使用中」状態が多い。
良かったところ、
・食事が一昔前のビジネス並みに改善されている。
マァ、値段が安いのだから、不自由さは我慢しなければならない。
むしろ、帽子を目深にかぶり、人目を避けるようにエコノミー席に乗りこんだが、スッチーが「○○様、いつもご利用ありがとうございます」とわざわざ挨拶に来たので、ばつが悪い思いになった。
フランクフルト空港は、海外では最も利用している。
ヨーロッパ初日は、疲れをとるために空港内のホテルに宿泊。