昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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プラハ観光初日

連日雨続きと寒さの所為で、ダウンジャケットが手放せなかったワルシャワに比べ、プラハは最高の秋日和だ。
少々疲れていても、ついつい出歩きたくなる。
 
ただ、海外で公共交通機関を利用すると、必ずチケットの買い方で苦労する。
この日もまた、朝から自販機の前で悪戦苦闘を繰り返した。
結局は紙幣はだめで小銭しか使えず、なんとわずか24コロネ(120円ちょっと)をカードで支払うことになった。
 
何とかメトロに乗りこんだが、続いて最寄りの駅から目的の場所までの道順が分からない。
若者にターゲットを絞って場所を尋ねると、全員がにこやかで親切に相談に乗ってくれる。
ついでにトラムのチケットを買う場所を聞いたら、いままでのメトロチケットでもOKだと言う。
「これでイイの?」と現物を見せたら、「Sorry、これでは金額が少ない」と言う。
「実は我々は60歳以上なので半額なんだよ」と言ったら、「えぇっ、とてもそうは見えない」なんて、見え透いたお世辞を言うのもなかなかの人物だった。
ただせっかくのアドバイスだったが、間違った路線に乗ったもので、最初の目的地「ナショナル・ギャラリー」に辿りつくまでには一苦労があった。
イメージ 1やっと到着してサァチケット購入となり、興奮気味の妻が受付の女性に「私、スラブ叙事詩を見に来ました」と告げると、「その絵は今はありません」と無情な通告。
愕然とした妻は、「もうここには用がないから帰る」と言い出した。
さすがに僕が「ここまで来れたのは、道中で多くの人の助けがあったからだよ、その人たちの好意を無にしてはいけない」と諭したので、しぶしぶ鑑賞することに同意した。(実際は何回か道を聞いた程度だが)
中はチェコの画家の作品がメインだが、それでもピカソゴッホゴーギャンマチス、ルソーなどのビッグネーム作品も展示されていた。
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こんな作品も展示されています。
 
続いて、チェコの大作曲家、ドヴォルザーク記念館へ。
ここでもまた、メトロを降りてまるで逆方向に歩いたために、途中で二度三度と道を尋ねる羽目になった。
ドヴォルザーク記念館は、我々夫婦以外に客はいない。
受付と案内のオバアチャンが親切で、日本語の説明書まで用意されている。
「日本ではドボルザークって言うけど、実際は?」と聞くと、アント~ン・ドヴォゥシャーク」みたいに答えた。
途中の小部屋で、僕はヘッドフォンで、新世界第二楽章を感激しながら全部聞いた。
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この日の夜は、ハイライトの「ディエゴ・フローレスコンサート」へ。
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オペラ界の至宝とか、百年に一人の逸材とか言われる歌手だ。
実際にライブで聞くと、マァ上手いこと、うまいこと!
最初に「今日は調子が悪いので」と断っていたが、ハイC連発の歌声を披露し、満員の聴衆が総立ちで拍手する。
いつまでも拍手が鳴りなまない状況で、フローレス本人も大ノリ。
アンコールが30分以上も続き、修了予定時間を大幅に超過した。
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日ごろは斜に構えて、滅多に拍手もしない僕だが、この日は他の観衆同様にスタンディングオベーションを繰り返した。
世界トップ歌手のホンモノの歌声を聞くことができて、大満足、大感激だった。