昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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パリ市近郊シャンティイ城観光

我々の夫婦旅は、コンサートとか催しものとか、日程が決まっていて変えられない日以外は、その日の気分次第で観光地が決まる。
極論すれば、一日中ホテルにいてもOKなのだが、部屋掃除があるので、一応はどこかに出かけなければならない。

この日は、別段決まった用事もなく、また翌日も暇なので、「それではパリ市を離れて、シャンティイ城に行こう」となった。
もちろん言い出しっぺも、企画案件を担当するのも、全てはヨメ。
僕は、荷物持ちと、嫁が困ったときの通訳が担当。
ところがこのフランスでは、チト様子が違う。
ヨメはこの日のために、一週間に一度フランス語講座に通って、フランス語を勉強してきた。
今回のフランス旅行は、その数年来の努力結果の、お披露目の場でもある。

「仔細は私にお任せ」と、大はりきりで出発した。
この数日間のパリ滞在で、地下鉄のチケットは目をつぶっても買うことができる。
今回の目的地は、パリから25分もかからない場所なので、苦戦することはない。
そう思っていたのが大間違い!
パリ・ノルド駅の自販機でチケットを買おうとしたら、目的地が出てこない。

困って傍の係員風情(ブルーの制服を着ていた)に質問すると、シャンティイの単語が通じない。
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必死に行き先を訴えるヨメと、一応聞いてはいるがまるで役に立たない二人組

日本語のフラットな発音ではダメで、最後のイを強く上げなければ連中は理解できない。
やっと駅名が分かったが、自販機で名前がないのは我々の時と一緒。
何度やっても上手くいかず、ついには近場のインフォーメーションに助っ人を頼み、そのアドバイスで、二階のチケット売り場に行くことになった。
教えられた場所は、そこそこの列ができている。
やっと我々の順番になったが、窓口の女性が「そのチケットはここで買うと高い、あっちが安いからそこへ行け」と言い出す。
言われた場所は、長蛇の列ができているが、今更戻るわけにもいかない。
ひたすら順番を待つが、こんなに待って「ここではない」と言われるとショックだ。
ヨメが列を抜け出して、入り口のオバサンに確認に行くと、「Oh,ここでいいのよ」みたいに大げさに教えられたらしく一安心。
ヨメのフランス語も、通じたようだ。
一時間以上もかかってやっと買えたチケットは、確かに1.5€程安かったが、こんなに時間をかける価値はないのではと思ってしまう。
ところが、これほどチケット入手に苦労したのに、列車に乗る時も、乗っている間も、降りた時も、一切検察がない。
言ってみれば、薩摩守ただ乗りだってやり放題なのだ。

駅から目的のシャンティイ城までは徒歩で20分くらい。
途中にシャンティイ競馬場があり、ポウル・セザンヌ小学校もある。
途中で食事しながら社会授業中の小学生集団に出くわすと、何人かが大声で「コンニチワ」と声をかけてきた。
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こちらも「コンニチワ」と返事すると、更に大勢が大声を出して「コンニチワ」と挨拶する。
後は我々が見えなくなるまで、「コンニチワ」と絶叫していた。
フランスでは今、日本ブームらしく、子供たちもアニメなどに接して親日的のようだ。

シャンティイ城は、元々オマール公の個人所有で、個人で収集したコレクションが展示されている。
広大な敷地の一角には厩舎があり、サラブレッドが飼育されていた。
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また城に入ると、絵画や陶器、武器などがこれでもかと並び、全部見るのはかなり疲れる。
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城内見学で出くわしたモーホー二人組、人目につかない場所ではイチャイチャしていた

途中で城内のレストランに入り、本格的なフランス料理ランチを食べて、精を付けた。

見学途中で、またしても小学生集団に遭遇した。
すると大勢のガキどもが、大騒ぎで質問攻めしてくる。
「コンニチワ」の挨拶は良い方で、中には「ニーハオ」と失礼な奴もいたので「ノン、ジャポネ!」と訂正する。
「フランスで仕事してるの?」とか「バカンス?」とか「何歳?」とか、とにかく好奇心旺盛だ。
ヨメのスマホを見て「マダム、僕のは6だけど、それアイホン8?」とか目敏くチェックする子もいた。
「日本ではいくら?」と聞くので「900€」と答えると「フランスでは千€」と教えてくれた。
先生が「皆さん、時間ですよ」と呼びに来たのでお開きになったが、そうでなければいつまでも取り囲まれていたかもしれない。
それほど日本への関心が高い。

疲れてホテルに帰還した後、夕食はタイ料理屋へ。
さほど期待していなかったが、なかなか美味かった。
世界中でタイ料理を食べたが、どこもはずれがない。
ただこの地パリでの夕食では、どんな大衆料理を食べても一人30€は当たり前の料金のようだ。
無論本格的日本料理やフランス料理のような、50€を超えるようなものは論外だが、やはり大都会パリは基本的に物価が高い。