昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

モンサンミッシェルと豪華民宿

今回はほとんどストレスを感じない、ヨーロッパ旅行だった。
しかし唯一の例外が、この日のモンサンミッシェル島訪問だ。
先ずは、列車のチケット入手が大変だった。
その結果、午前7時40分モンパルナス駅発の列車に、乗らなくてはいけない。
ネット上には、一時間前には駅に到着した方が良いとのアドバイスがあり、その為にはホテルを6時半には出発、その為には5時半には起床。
しかもパリのホテルは一旦チェックアウトするが、大型の荷物は預けなければならない。
またフランスは妙に遅れた部分があり、列車の発車ホームは出発20分前にならないと分からない。
今までが実に怠惰な生活だったので、ホテルにモーニングコールを頼むなんて久しぶりだ。
結局、夫婦ともに緊張してしまい、何と午前2時には目が覚めた。

列車は順調で、バス乗り換えのレンヌ駅を経由、70分かけて憧れのモンサンミッシェル島に到着。
ところがパリは晴れていたのに、肝心のモンサンミッシェルは深い霧が立ち込めている。
イメージ 1

チケットを購入して、いざ一番高い場所を目指す。
ところがこの坂と階段がきつい。
周りは大半が太った外国人たちだが、オトコもオンナも肩で息をしながら喘いでいる。
それは我々夫婦も一緒だが、まだ彼らほどは太っていないので、何とか最上階までたどり着いた。
イメージ 2

モンサンミッシェルは、その優雅な姿も魅力だが、モンサンミッシェルから見る海の景色もまた素晴らしい。
帰る途中の昼食で食べたガレットが絶品。
イメージ 3

観光地の食べ物はロクなものがないが、そば粉をベースにハムやキノコ、半熟卵を配したブルターニュ郷土料理は本当においしかった。

この日のホテルは、トゥール駅に近い民泊の大型版。
入り口が普通の家なので、まるでホテルとはわからない。
イメージ 4

インターフォンを押すとマダムが登場し、大げさに(表情豊かに)招き入れてくれる。
部屋はやたらと広いが、冷蔵庫もセイフティボックスもない。
テレビはフランス語の放送だけで、BBCもCNNもやっていない。
午後9時には玄関がロックされ、開けるにはカギだけでなく、暗証番号を入力しないといけないと、手続きは面倒だが、マダムは家族のように接してくれるので住み心地は良い。

夕食はマダムの紹介でエスニック料理の「マオ」へ。
毛沢東の似顔絵があるこの店は、トムヤムクンスープが17€もする割には、メイン料理が何が何だか分らない。
そこで急きょ、地元料理のブラゼリアの、ピザ、サラダ、ムール貝に予定変更した。
給仕の兄ちゃんに「料理をShareする」と伝えたが、単語を理解できない。
「One dish, two plates.」と言ってやっと笑顔で「OK」だったが、請求書を見るまでは心配だった。
ここでのムール貝は、食べきれないほどの量で且つ美味く、安い。
すっかり満腹してホテルに帰還した。