昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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クリスマス狂騒曲

昨晩、妻が「外食しよう」と言い出した。
「貴方はヤルことがなくてボケっとしているけど、私は毎日毎日、食事の献立を考え、買い物をしてと、心休まる暇なんてないのヨ!」と機嫌が悪い。
長年付き合っていると、こんな日は、君子危うきに近寄らず!を悟ってくる。
直ちに、「分かりました」と恭順の意を示すに限る。
それではと、夫婦でイタリアンレストランに出掛けることにした。

ところがこの日の町並みは、いつもとは雰囲気が違っている。
何よりも、人通りが多い。
お目当てのレストランに到着すると、外に若いオネエチャンたちが数人屯している。
「並んでいるんですか?」と聞くと、「今日は貸し切りです」と答える。
中には、赤いサンタクロース帽子をかぶった連中が、忙しそうに会場の準備をしていた。

やむを得ず、少々歩いて、次のレストランへ向かう。
ところが、寒空の中やっと辿り着いたその店も、「本日は貸し切り」の看板が出ていた。
こうなると、半ば意地になる。
別段イタリアンに拘る必要はないのだが、「次の店」と、車を駆って三軒目にトライ。
しかし無情にも、ここもまた「貸切」。
スパゲッチ確保には万策尽きて、とうとうラーメン屋で夕食の羽目に陥った。

途中で気が付いたが、実は昨晩は,クリスマスイブ・イブ・イブの日だった。
しかも土・日曜日が連休なので、職場でクリスマス会をやるのは昨晩しかチャンスがない。
そんな理由で、思慮浅い若ものどもが、大挙して街に繰り出したようだ。

しかしキリスト教徒でもないのに、何でクリスマスを祝うのか?
そもそもクリスマスなんて、イエス・キリストの誕生日ではないとの有力な説もある。
それなのに、わざわざサンタクロースに変装してまで、一晩だけキリスト教に帰依する気持ちが分からない。

実は昨晩は、今上天皇誕生日イブの日だ。
その今上天皇は、来年四月には退位されることが決まった。
ならば昨晩は、多くの日本人が日頃何気なく信仰している日本神道神道イストとして、心静かに今上天皇のご健康を祈るラストチャンスではないか。
日本人なら、クリスマスではなく、今上天皇を敬いなさい!
イタリアンレストランで、ビールとワインでバカ騒ぎなんかするものじゃなくて、自宅で日本酒か焼酎を飲みなさい!

折角の外食が、時間を浪費した挙句に、平凡なラーメンになってしまったことで、憤懣やるかたない気持ちだ。