昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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「立っていられない程の超強風」の中でのゴルフ

久しぶりに朝方、篠つくような雨が降った。
北海道、東北、北陸地方は、爆弾低気圧の発達で、強風波浪の大荒れの天気予報。
そんな日に、妻と一緒に、近所の河川敷ゴルフ場に出かけた。
関東でも真っ赤な矢印の強風予想なので、さすがにこんな日にゴルフに興じる人は圧倒的に少ない。
いつもは平日でも混んでいる我々夫婦のホームコースだが、この日は実に閑散としている。

スタート室に赴くと、受付のオネエサンから「すぐに出られますよ」と声がかかる。
「それでは!」と、準備もソコソコに、一番ホールのティーショット。
ところが真正面から強烈なアゲ風が吹きつけ、落ち着いてショットが出来ない。
いきなり、ほとんど空振りに近いミスショット。
二打目も、10ヤードほどしか飛ばない。

妻の方は、良い当たりをしても、風にボールが上から押さえつけられる感じで、こちらもまた距離で苦労している。
前の組の二人組爺イも、全く距離が出ないだけでなく、プレイ自体がスローモーで、超遅い。
寒い中を待たされるので、少し温まった体も、すぐに冷え切ってしまう。
結局は僕は、4オン2パットのダボ、妻はアプローチがトップして6オン2パットの8。
これでは前途多難、どうなる事やらとウンザリした気分になった。

ところが、苦あれば楽ありで、次のホールは長いパターがマグレで決まってパー。
妻は、ドライバーショットと5番アイアンが上手く当たり、何とかダボペースに戻してきた。
また日頃は妻にとっては、ボールが上がらないのが悩みの種のユーティリティクラブだが、強風のこの日は、低空飛行の球筋が逆に有利に働く。
僕が通常よりも4番手上げたクラブでも届かないほどのアゲ風の中、妻はユーティティで転がしてグリーンオンしてくる。

やっとアゲ風のホールが終了すると、次は強烈なフォロー風になる。
僕は前の組のスロー爺イたちに打込まないように気を付けるが、妻の方はノビノビとできるので、結構ナイスショットを連発する。
とうとうミドルホールで3オン1パットのパー、彼女にしてはイーグルにも匹敵するスコアまで出してきた。
また、こんな天候でも18ホールスループレイが出来たことで、体力面でも自信がついたようだ。
僕の方は、40年選手の手練手管で、何とかアプローチでごまかしながら、1パットパーを拾いまくる。
最終的には、「風速20m~30mの、立っていられない程の強風が吹く」との予報が出ていた天気の中で、夫婦してそれなりに満足できるスコアで回ることが出来た。

ゴルフなんて、快晴微風の絶好のコンディションでも、スコアがまとまらなかったり、今日のような悪コンディションでも、アガッテみれば極端に乱れたりはしない。
冷静に考えれば、常にアゲ風が吹くわけではなく、逆境が厳しければ厳しいほど、それを乗り切った後はチャンスになる。
「ゴルフはまるで人生ゲームだ」と、改めて痛感した。