午前９時頃、町はずれの道を散歩中、目の前のノソノソと歩く物体を発見。
ネコのようにも見えるが、ネコよりも一回り以上でかい。
しかも尻尾は、フサフサしていて大きく長い。
どう見ても野生のタヌキだが、周辺には森も林もない。
こんなところに、野生動物が出没するはずがない。
そんな当方の不安を他所に、目の前の動物は悠然と左折し、建物の中に入り込んでいった。
少し足を速めて追いつくと、その動物はやはりタヌキ！
愛くるしい顔をしているし、すぐ近くまで寄って行っても逃げようとすらしない。
どうやらこの界隈では、何の不安もなく生活しているようだ。
すぐにスマホを取り出して、スナップ写真をパチパチ。
その間は、おとなしくお利口さんで、最後はポーズまで決めてくれた（様に見えた）。
丸々と太っているので、食べ物には不自由していないようだ。
見れば見るほど可愛らしい顔つきだが、やはりそこは野生動物。
爪は鋭いし、何よりも万一噛まれでもしようものなら、病気感染が怖い。
すると、「僕も見た」とか、「ゴミの収集場所から飛び出してきてビックリ」とかの情報が多く寄せられた。
やはりこのタヌキ、近所のどこかに住み着いている。
中でも、「森の宅地造成が進んだために住処を追われて、道路にチョコンと座り込んでいて可哀そうだった。この子は今からどうなるのでしょう」との情報には考えさせられた。
そう言えば、河川敷ホームコースにもタヌキの親子が住み着いていて、たまにコース内を親子で散歩しているとも聞いた。
こちらは、プレイヤーに迷惑が掛からなければと大目に見ているようだし、目撃情報も多い。
しかし、スローモーの可愛い仕草や顔つきだが、やはり所詮は野生動物。
本来的に、お互いの生活範囲を異にしなければ、後々で問題を引き起こす。
市民の安全のためには、早急に人里離れた場所に追い払うべきだろうが、果たしてタヌキに安住の地があるのだろうか？
