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内田監督が身を引くことだけが日大を救う

関学QBへの故意ラフプレイを指示したと疑われている日大アメリカンフットボールチ-ム「フェニックス」内田正人監督が、ついに辞任記者会見を行った。
問題が大きくなって以降、ずっと雲隠れしていて、被害者への謝罪すら行っていなかった。
さすがに世間の大顰蹙を買ったために、二週間も経過した後に、謝罪のために大阪に出向いたものだ。
しかしその後の記者会見は、お世辞にも今回の問題に対して真摯に向き合っているとは思えない代物だった。
 
内田監督は、「責任はすべて自分にある」と謝罪したが、同時に「言い訳はしない」とも話した。
一見、自分の責任を明言したように聞こえるが、最終責任が監督にあるのは当たり前。
敢て、見得を切るまでもないのだ。
むしろ一番の問題は、内田の言う「言い訳」の部分で、日大フェニックス監督、コーチが加害者M選手に、意図的に暴力行為を指示したのか否かなのだ。
 
無論、本当のことは絶対に言えないだろう。
何故なら、もしもチームぐるみで反則行為をやったのなら、大学クラブ活動そのものが存続危機に瀕するからだ。
また昨年27年ぶりに甲子園ボールに勝って、「フェニックス」涙の復活と騒がれた快挙ですら、今回と同じような反則をやったのではと疑われてしまう。
学校の名誉のためにも、何が何でも「選手が勘違いしてやってしまった」ことにしなければならない。
しかも内田監督にとっては、監督を辞任したって、常務理事として大学に残れば、フェニックスをどうにでもリモートコントロールできる。
ここは一番、殊勝な顔をして被害者に謝罪、次の記者会見で監督辞任を発表することで幕引きを図ろうとした。
………….と、内田監督と日大の、そんな思惑が露骨に見えてしまう、最悪の記者会見だった。
 
前回も述べたが、アメリカンフットボールに少しでも詳しい人から見れば、あの時の日大M選手の行動は、予め計画された、極めて悪質な闇討ち行為だと分かっている。
当然ながら、日大フェニックスの監督、コーチが全面的に関与しているのは疑いようがない。
 
だから内田正人の記者会見は、以下のような段取りで進めるべきだった。
・被害者や関学に対しては、ひたすら坊主懺悔で謝り続ける
関学とは力の差があるので、最初に「QBをつぶせ」と指示してしまった
・その結果、選手が暴走したのだが、それは全て自分の指示ミスである
・責任をとって、フェニックス監督だけでなく、日大常務理事も辞任する
・監督、コーチ共に、今後一切アメリカンフットボールとは縁を切る
・ついては、加害者M選手だけは、何とかフットボールの世界に戻してもらいたい
 
今のままでは、仮に日大フェニックスが存続できても、対戦相手になってくれる大学は見つからない。
内田監督が何をどう言い逃れしても、最早アメリカンフットボールの世界には彼の居場所はないのが実態だ。
だから、大学常務理事として、黒幕として生き延びようとするのは余りにも姑息だ。
むしろ加害者M選手もまた、内田監督とコーチの犠牲者として復帰の道を探ることが、日大フェニックスが生き延びる方策になる。
 
だからこそ、日大フェニックスの為に、またアメリカンフットボールの信用回復の為にも、内田監督とコーチは、全面的に身を引くべきだ。