昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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息切れは心の臓の病

還暦を遥か前に越え、古希が直前になると、何かと体に故障が発生する。
 
自覚したのは、今年3月末のタイ旅行。
モノレール駅の階段を上がる時に、「ハアハア、ゼイゼイ」と息切れした。
その後も、ウォーキング途中で坂や階段を上ると、途端に息が切れる。
水を飲むと落ち着くので、別段心配はしていなかったが、ごく最近では寝ている時に息が苦しくなり、何度か深呼吸しなければいけないような事態を迎えた。
 
さすがに、これは看過できない。
基本的には超楽観的な僕だが、意を決して、近所の病院で息切れの原因を検査することにした。
そこでの心電図検査の説明では、「左舷ブロックの云々」と分かりにくかったが、要するに「心臓に欠陥の恐れあり、直ちに総合病院で精密検査が必要」とただ事ではない。
医者に翌日の紹介状を書いてもらったが、「もしも今夜発作が出たら、この紹介状持参のうえ、直ちに救急車を呼ぶこと」と、エラク深刻な表情をしている。
挙句の果ては、病室を後にする時、突然握手を求めてきて、「気を強く持って、頑張ってください」などと励ます。
事態を至って軽く考えていた僕は、「そんなに悪いのだろうか?」と不安になってしまった。
その夜は、全く安眠できない。
ちょっと喉が渇いても、発作の前触れではと不安になる。
翌朝早々に、総合病院へと検査に出掛けた。
 
さすがに総合病院は患者が多く、受付を通過するだけでかなりの時間を要した。
紹介状とは言っても、時間の予約は取れなかったので、各検査の待ち時間も長い。
血圧測定、血液検査、心電図、肺機能検査を終え、最後が医者の診断となるが、全部終わるまで何と四時間以上もかかった。
肝心の検査結果だが、医者は開口一番、「かなり心臓が痛んでいます」。
何でも、「厳しい医者なら、このまますぐ入院」のレベルらしい。
結論は、「当面、心臓への負担を軽減する投薬治療で様子見、二日後に超音波検査」となった。
てっきり肺の調子が悪いと思っていたのに、どうやら心臓が悲鳴を上げていたようだ。
心臓となると、ただ事ではなく、ショックが大きい。
 
その二日後、満を持した超音波検査の結果が更に悪い。
「健常人に比べ、左の心臓の機能が著しく落ちているので、もう一度五日後に再検査して治療法を確定」となった。
検査するたびに、段々心臓の悪さが明らかになる。
「ゴルフは?」と聞くと、「一週間は心臓への負担をかけないように」と禁止された。
 
息切れ以外に自覚症状があるわけではないので、医者の方が深刻な割には、本人には危機感が薄い。
医者から「心臓の病気では、突然むくむように太ることがあるけどどうですか?」と質問されたが、最近はむしろ痩せたほどで、どうにも診断結果を信用する気にならない。
しかし心臓疾患となると、スペアがあるわけでないので、ここは専門医に任せるしか方法がない。
マァ、長年に亘って酷使された心臓が、休息と手入れを求めているものと解釈しよう。