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アァ絶望!沖縄県知事選の結果

まるで他県の事だが、僕はこの二週間、沖縄県知事選挙には多大なる関心を寄せていた。
是非とも佐喜眞淳候補が、あの翁長雄志の後継者、デニー玉城を打ち破って欲しいと切に願っていた。
が、前日からの超大型台風の所為で、投票率が伸びない。
ヤキモキしながらNHKニュースを見ていたら、「出口調査の結果、玉城候補優勢」と報道された。
それでも一縷の望みを持っていたが、午後10時頃にはネットで「玉城候補当確」が出てしまった。
 
万事休す!
テレビでは、関東地区へ台風接近中なので警戒を促している。
こんな時は不貞寝に限ると、サッサと寝てしまった。
 
それから三時間後、窓を叩く豪雨の音と、まるで野獣の嘶きのような風音で目を覚ました。
時計を見ると、午前1時。
就寝直前に観ていたケーブルテレビでは、ライダーカップ欧州優勝のインタビュー中。
すぐにチャンネルをNHKに変えると、将に台風が関東地区を縦断している最中だった。
風速40メートル!
その昔、石原裕次郎の映画タイトルだったが、実際に経験するのは初めてだ。
深夜にも拘わらず、救急車がサイレンを鳴らしながら走り回っている。
その余りの凄まじさに、恐ろしさすら感じてしまった。
 
そのNHKニュースで、「では次に、沖縄県知事選の結果です」と、玉城候補39万、佐喜眞候補31万と票数を報道した。
具体的な票数が判明すると、実に大敗、惨敗だ!
 
沖縄県民の賢明な判断に期待していた分、失望感が募る。
選挙期間中のデニー玉城の、お花畑で夢を見ているような能天気公約を思い起こすと背筋が寒くなる。
しかしこれが、沖縄県民の民意なので、結果は甘んじて受け入れるしかない。
 
沖縄県民は、沖縄に基地は不要と訴えたデニー玉城を支持した。
僕は以前から思っていたが、ならば本気で、沖縄から他所に基地を移設したらどうだろうか。
無論、地政学的に見て、沖縄基地の重要性は充分に理解している。
だから、沖縄近辺の無人島を国家特区として、基地とその基地を運営するために必要な人たちだけが住む、人口2万人程度の「米軍基地の町」として再開発するのだ。
最初からレイアウトも基地と住宅地を切離し、学校も整備してスモール那覇市を作り上げれば、基地で働く連中は何一つ不自由はない。
様々な必要経費は、現在支給中の沖縄振興予算を充てる。


何せデニー玉城は、沖縄を日米から取り戻すと宣言し、補助金不要と言っているほどだ。
仮に基地がなくなったも、沖縄県は観光で食っていけると思い込んでいる。
一方で、沖縄から基地がなくなれば沖縄経済は立ちいかないとの説は強いが、肝心の沖縄県民にはそのような謙虚な思いは薄い。
「沖縄は本土の犠牲になっている」との被害者意識の強さが、今回の選挙結果になったのだろう。
しかも少なくとも今後四年間は、共産党や市民活動家に担がれたデニー玉城が、県知事として日本政府や米軍の方針に立ちはだかる。
民主主義だから結果は受け入れるが、「もう付き合いきれンワ!」が、僕の率直な思いだ。
 
余談ながら、
今回の佐喜眞候補の獲得した票数は、全体の45%だ。
これは先の自民党総裁選で、石破茂が獲得した自民党員票とほぼ同じだ。
石破は事あるごとに、「私に党員の45%が投票したという事実を忘れてはいけない」と唱え、あたかも大善戦で大事を為したかのように振る舞っている。
しかし、今回の沖縄県知事選で改めて実感したが、選挙結果での55%対45%は大差だ。
これは麻生太郎が一刀両断したように、「何が善戦か、惨敗だろう」の見方が正しい。