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陰謀論のバカバカしさ

国際的陰謀論は仰々しくも禍々しい話ばかりで、現実に何も起きないので、そのインチキぶりが分かりやすい。
 

しかし政治絡みの謀略話は、結構信じている人が多い。

その典型が、サヨクの定番、「安倍首相は戦争をしたがっている」と言う話だ。

最近では、安倍首相だけでなく、アメリカのトランプ大統領まで巻き込み、日米首脳が揃って悪だくみとしてるとでも言いたげだ。

また彼らは、保守派政治家たちは軍需産業の言いなりで、戦争を引き起こすことで利益増大を図ろうとする不届き千万な連中だと思い込み、安倍首相やトランプ大統領をその先兵だと非難する。

 

しかしちょっと考えれば、、こんなチンケな謀略話は絶対にありえないことくらいはすぐに分かる。

戦争は当事者の双方にとって、最も危険な賭けで最終手段なので、為政者は紛争解決のための戦争を如何に避けるかについて必死の努力を重ね、あらゆる策略を張り巡らす。

軍需産業は、事業として防衛予算の中で自社の製品売込みは必死になるが、しかし本当に戦争になれば自分の企業だけは無事でいられる保証などない。

そんなリスクを冒してまで商売繁盛を画策するはずがなく、彼らはあくまで敵を抑え込むための威嚇手段として、敵よりも優秀な武器を開発しようとするだけだ。

最近の北朝鮮核兵器開発を巡っての、アメリカ、中国、韓国の対応ぶりを見ても、誰一人戦争をしたがっていないことが分かる。

 

日本でも、60年安保条約を締結すると、日本は戦争に巻き込まれるとの大反対運動が起きた。

が、あれから60年近く経過して、その間アメリカは何度も戦争を繰り返したが、日本が巻き込まれたことはない。

最近のテロ等準備罪の時もまた、戦前の治安維持法復活とか、一般市民が冤罪で逮捕されるとかの反対意見があった。

しかし幸いにも、彼らの杞憂が現実になった事は一度もない。

むしろ皮肉なことだが現実は、彼らが信じてやまない共産主義を標榜する国家こそ、人権や言論の自由を認めず、一切の反対意見を圧殺する独裁政治を実行している。

ネット社会ではもっと頓珍漢だが、大地震が発生すると、アメリカが地震兵器を使用したとか、あるいは今年の度重なった台風襲来には、安倍首相が自衛隊を使って台風兵器を使用したとかを大真面目に主張するバカモノもいる。

 

今もってこんなアホ丸出し論理を打ち上げるところに、サヨクの出鱈目さ、だらしなさが露呈されている。

 

実はこれは、昔からある漫画のストーリーと一緒だ。

サヨクは自分自身を、悪(この場合は、自民党や安倍政権)に立ち向かっている、漫画の中の正義感溢れる主人公みたいに思っているのだろう。

しかし実際の自分達の中には、正義もなければ、論理的整合性もない。

如何にマスコミの支援を得て、無理を承知の情報操作を仕掛けても、所詮はインチキの塊なので、政権を追い込む力にならない。

 

そんな時の最後の頼みの綱が、実は自民党、安倍政権の後ろ盾として、もっと巨大で恐ろしい陰謀集団がいて、自分達の正義の行動の邪魔をしていると信じたいだけなのだ。

その妄想は、安倍政権こそ戦争法案を成立させる極悪政権だが、実際の黒幕はアメリカであり、そのアメリカを支配しているのがロスチャイルドとか、フリーメイスンとか、ユダヤ資本であり、彼らは世界制覇を企んでいるとか、留まるところを知らない。

無論、ここまで妄想が膨れ上がったサヨクは少数派だが、先の「安倍政権は戦争をしたがっている」と信じるサヨクは多数いて、野党はこんな連中を煽り立てることで議席を伸ばそうと画策している。

 

民主主義は、たとえどんなに不充分、不完全ではあっても、選挙結果を尊重することで成立する。

その選挙で負け続け、支持率は低下の一途なのに、それでも自分達の論理破綻を認めたくない一心で、適当な言い訳を作り出す能力だけは感心しないでもない。

そのお陰か、野党第一党には依然として数%の支持者がいるようだが、しかし、こんな政党や支持者のサヨク連中は、人間的には絶対に信用できない。

 

陰謀論は、野党やサヨクの思想的行き詰まりの裏返しだ。