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日本のテレビが不要不急になった日

日本のテレビを、ほとんど見なくなって久しい。

わずかに、NHKの天気予報とニュース、スポーツライブ中継、気に入った映画の録画を見るくらいだ。

昔はそれなりに批判しながら見ていたワイドショーなんて、全く見る気がしなくなった。

 

ワイドショーが扱っている内容は、新聞のテレビ欄で見ても、「貴ノ花はどうなる?」とか、「紀州ドンファンの云々」とか、「誰某と誰某が離婚の危機」とか不倫ネタばかり。

しかもどのチャンネルでも、番組が扱っている内容はほとんど同じだ。

フェースブックによると、休日のワイドショーの偏向振りには、さらに拍車がかかっているようだ。

何とバカバカしい!

 

ところが最近、ケーブルテレビでCNNを視聴できることに気が付いた。

最初は英語の勉強にでもなればとの軽い気持ちだったが、そこで報道される内容が、世界の政治経済に重大な影響を与えるモノばかりなので、知らず知らずのうちに引き込まれてしまった。

 

例えばCNNの最近のトップニュースは、サウディアラビアの反体制活動家、ジャマール・カショギ氏行方不明事件だ。

トルコのサウディ領事館内でカショギ氏が殺害された可能性が濃厚で、サウディ皇太子の関与が疑われている。

遠い日本には全く影響がないかのように見えるこの事件は、昨日になって午後9時のNHKニュースで伝えたが、その報道の全ては既にCNNが二週間に亘って伝えていたものだ。

実はこの事件は、サウディアラビアなる国が内在する問題点、後進性を、余すところなく表している。

事の展開次第では、原油価格が暴騰するかもしれないし、アメリカの中東政策にも大変な影響を与える。

サウディアラビアの王室と親しいトランプ大統領も、内心では困り果てているはずだ。

 

次に報道されるのは、来る11月に実施されるアメリカの中間選挙の結果予想だ。

民主党共和党の鍔競り合いの一環で、2020年大統領選の民主党候補者の一人、エリザベス・ウォレン女性議員がネイティブアメリカンの末裔を証明するためのDNA検査結果も議論になっている。

トランプ大統領が自分に批判的な彼女を、「ポカホンタス」と呼び、「DNA検査をしたら百万ドル寄付する」と揶揄したものだから、反トランプのマスコミは「約束を守れ」と一斉に大統領を批判している。

これもまた、選挙結果次第では、世界経済に大きなインパクトを与える。

 

CNN報道は反トランプ姿勢が顕著で、中間選挙は「民主党有利、共和党苦戦」と予想している。

しかしディベートの場には、反トランプ派だけではなく、必ずトランプ支持派もゲストに呼び、双方で議論を闘わせるようなシステムで運営されている。

日本のワイドショーは、反安倍政権のサヨクコメンテータしか呼ばないが、それに比べるとCNNは、ニュースそのものは反トランプ姿勢が鮮明だが、一応はトランプ側の主張も紹介するなど、報道機関としての公平性を保っている。

 

はっきり言って、日本のワイドショーが株価に影響を与えるような報道をすることは、ほとんどない。

仮にそのようなニュースであっても、大半のコメンテータは勉強不足なので、我々の次の行動指針になるような報道は期待できない。

ならば、英語の勉強にはなるし、世界の動向にも明るくなることが出来るCNNを見るに限る。

最近は、日本のテレビよさようならで、朝から夜まで、CNNをつけっぱなしにしている。