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玉川徹の発言はテレビ朝日の見解なのか?

玉川徹の、「安田順平は英雄」発言が炎上した。
さすがに少々分が悪いと思ったのか、翌日に「川に取り残された人を救うのは当たり前」と、英雄視から若干後退した発言をした。
が、こちらもまた、「増水しているから再三の避難勧告を受けたのに、それを無視して河原でバーベキューをやっていたバカモノ」と更なる大批判を浴び、収拾がつかない恥の上塗り状態だ。
 
今回の人質事件に関しても、プロ人質とも揶揄される安田順平に対して様々な疑問点が指摘されている。
従来なら隠し遂せた事実や、過去の発言が全て掘り返されるネット社会では、今後、思いもかけないような真実が暴露されるかもしれない。
少なくともそれまでは、安田順平を英雄視したり、逆に無責任な憶測を述べることは避けた方が良い。
 
しかし僕は一点、テレビ朝日のワイドショーでレギュラーコメンテータを務めている玉川徹に関して、どうしても理解できないことがある。
それは彼は、れっきとしたテレビ朝日の社員だと言うことだ。
先の「安田順平は英雄」も、その番組内で発言されたと聞く。
ならば玉川徹は、一体どのような立場で、どのような資格で、テレビコメンテータを務めているのか?
 
今現在の、テレビ朝日における彼のポジションが何なのかは知らない。
しかし彼が1989年にテレビ朝日に入社したことは事実だし、その後退社したとの話も聞かない。
普通に考えれば、玉川徹はテレビ朝日の社員として、自局の番組で持論を述べているのだろう。
しかしその発言内容は、明らかに一方に偏向している。
今回の安田順平に対する意見も、同じような意見を述べているのは全て、いわゆるサヨク活動家連中か、もしくは反安倍政権の意見の持ち主たちだ。
と言うことは玉川徹は、そのような連中の同様の意見を、公共の電波を通して世間に訴えていることになる。
その事を、テレビ朝日がどう考えているのかが分からないのだ。
 
僕は長らく会社員として働いてきたが、その時に先輩から「一介の担当者でも、会社の看板を背負っている以上、その発言は会社の意見となる」と教えられた。
「それは個人の考えなので、会社としては関与しない」とは言い訳できないし、世間も認めてはくれないので、「だからこそ、発言には細心の注意を払え」と、繰り返し注意されてきた。
 
そんな僕には、玉川徹があそこまで偏った発言をするのは、それがテレビ朝日の公式見解だとしか思えない。
それならば、「報道の中立性」などと、どの口が言うのか!
そもそも玉川徹の、あの番組へのテレビ出演の手当ては、一体どうなっているのか?
テレビ朝日が、社内規則に基づいて給料なり日当を支払っているのなら、テレビ朝日玉川徹に、勤務時間内に活動家としての自由を許していることになり、それは大問題だ。
 
玉川徹がどんな意見の持ち主であっても、それは個人の自由だ。
しかし玉川徹の見解は、あくまである集団に特有のモノであり、それが正論と決まったわけでも、多数を占めているわけでもない。
だからこそ報道機関は、両論併記で多面的な意見を紹介しなければならないのだ。
 
実際には、報道機関に中立の立場などないとの批判があるかもしれない。
それならば、「我々は安倍政権、自民党の政策には反対です」と、自分の立場は一方の意見を代表していることを明示するべきだ。
そのような潔さからほど遠いスタンスで、如何にもこれこそが正しいと洗脳報道を続けるのは、報道機関の欺瞞でしかない。