これを報じるマスコミは、大混乱に陥っている。
しかし今回の暴行事件は、「悲劇の被害者」貴ノ岩が、実は弱い立場の付け人に暴力を働き、更に翌日恫喝までしていたことが判明し、どうにも庇いようがない状況になった。
実はテレビではほとんど放送していなかったが、貴乃花部屋は2014年に「貴斗志強制引退問題」で裁判になっていた。
が、マスコミ関係者でこれを発言したのは月刊HANADAの花田紀凱ただ一人、後は頬っ被りだった。
「暴力は許されない」などと唱えながら、貴乃花部屋では暴力が蔓延していた。
冷静に振り返れば、貴乃花は自分の引退を「弟子を守る為に」と美談に仕立て上げていたが、弟子を守るのなら、石に噛り付いてでも親方を続けるのが筋だろう。
しかしマスコミは、今更貴乃花を悪役に仕立てることはできない。
今後も視聴率を稼ぐためには、貴乃花関連のニュースを美談に仕立て上げるしかない。
恐らくは、愚にもつかないインチキニュースが溢れかえるだろう。
原因は諸説入り乱れているが、貴乃花が奥方に対して、部屋の女将としての働きぶりに不満を持ったことと、長男を巡っての教育方針の違いが大きいようだ。
先ず、どう考えても相撲部屋の親方が住み込みで、女将が通ってくるなんてありえない話だ。
河野景子は、収入が覚束無い部屋を運営するためと言い訳するかもしれないが、他人の子供を預かる相撲部屋の責任者としては自覚不足だ。
更に、長男を教育方針に至っては、母親の親馬鹿振りには呆れ果てるしかない。
一流の靴職人と持て囃された長男は、実は一年半しか修業期間がない。
それを芸能人に仕立て上げ、自ら伴って挨拶回りに余念がなかったと言うのだから笑ってしまう。
貴乃花は「チャラチャラ芸能人の真似事をするより靴職人修行を」と、厳しく接していたらしい。
今更二人は仮面夫婦で、女将さんは尻軽軽薄オンナだったなどとは言えない。
結果として二人に気を遣った報道になるので、「そんなに素晴らしい二人なのに、何故別れるのか」が全く分からない。
周囲との協調性が皆無で、次々と縁切りを繰り返してきた貴乃花だが、奥方はその彼ですら呆れるような存在だったのなら、結婚生活がうまくいくはずがない。
こんなマスコミを見ると、彼らが報道するニュースなど全く信用できないことが分かる。
彼らは視聴率が獲れるなら、新聞雑誌が売れるなら、真実などどうでも良いのだ。
そんな思いで、マスコミに対しては徹底的に批判的な視点を持つべきだ。