昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ブログ「仲間たち」

2006年にブログを始めたので、結構な期間続けたことになる。
愚にもつかないことをあれこれ書いてきたので、内容はともかく、そのボリュームはかなりのモノになっている。
文字数の合計は、恐らくは遅筆の作家並みになっているのではないだろうか。
 
仕事が営業だったので、当初は仕事の話しネタ整理の積りだった。
しかし実際に思いを文章にすると、起承転結が明確になるので、曖昧だった自分の考え方を整理して伝える効果もあった。
その結果、ファジーさが少なくなり、思想的な純化が進んだように思う。
しかし、他人とうまく付き合うには、思想的一貫性などが妨げになることもある。
理屈っぽくなることは、必ずしも良いことではないとの自覚が必要だ。
そんな事も、ブログを通して学んだ。
 
12年間で、様々なブログ友達が出来た。
しかし今でも尚、ブログ上でお付き合いが続いている人は少ない。
大半のブログ友達とは、いつの間にか疎遠になってしまった。
特にブログを始めた頃に知り合った仲間は、ほとんどがブログそのものを止めてしまっている。
いつまでもしぶとく続けている僕のようなオトコは、極めてレアだ。
 
彼らに何が起きたのかはわからない。
相手の健康上の理由や、仕事上で問題が発生したなどが原因だと推測している。
少なくとも、ブログ上で意見が合わなくなり、喧嘩別れしたことは一度もない積りだ。
尤も、一番問題になりがちな政治的立場が全く違う人は、最初から敬遠していた。
ほんのわずかの間、共産党支持者や創価学会員とも知り合ったが、すぐに離れてしまった。
 
会社の仲間にブログの存在がばれてしまったので、急きょブログ閉鎖した人を知っている。
ブログの中味が面白くて、毎日の記事を大変楽しみにしていたのだが、余りにも個人情報が満載で書かれていたので、ブログ主をすぐに特定できた。
また、赤裸々に自分の会社や所属組織を公開していたし、先輩、同僚の評価も遠慮なしだったので、「これはヤバいのでは」との懸念があった。
案の定、突然ブログが非公開になり、その後の更新は途絶えた。
ブログ仲間としては、惜しい人だった。
 
ほとんど同じ年代のあるブログ仲間は、将にある日突然、書き込みがなくなった。
健康上の問題がないことを祈っているが、最近僕も心臓のカテーテル手術をしたように、ある程度の年齢になると、何が起きていても不思議ではない。
 
事業をやっていたブログ仲間もいたが、今年になってホームページが閉鎖され、事務所の電話が不通になっている。
世知辛い世の中で、一時期隆盛を極めた事業でも、なかなかそれを持続することは難しい。
実業家には、僕のような単なる使用人、雇われ社員には理解できない悩みがあるのだろう。
 
顔も名前も知らない人と、バーチャル社会で交流するのは楽しい。
空想世界だが、舟木一夫の「仲間たち」みたいな雰囲気に浸ることが出きる。
僕は女装の趣味は全くないが、これは女性が家でも化粧する心理に似ているのかもしれない。
自分自身が何にでも変身できるし、ありもしない力が備わっているように振る舞っても、誰にも分らない。
実際の自分よりも遥かに知的で誠実な人間を演じているようで、些か後ろめたい気持ちもあるが……