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カンボジア遺跡巡りの旅

1月22日からカンボジアへ旅行したが、その出発日、いきなりトラブルに見舞われた。
午前7時に迎えのタクシーを呼んでいたので、午前6時起床。
パソコンを立ち上げ何気なくチェックしたら、JALから「タイ行き便出発が3時間半遅れになるが、これを受諾するか否か」との連絡メールが来ていた。
発信時間はその日の午前3時半で、遅延理由は機材トラブルとのこと。

しかし出発が遅れると、バンコクからカンボジアシェムリアップ空港行きへの連絡便に遅れる。
すると今回の全計画の修正が必要になるが、とてもそんな時間はない。
要は、カンボジア旅行を辞めるかどうかを、極めて短時間で決めなければならないのだ。
「行かない!」と決めると事は簡単だが、様々なキャンセル料が発生する。
しかし「だけど、行く」と決めると、バンコク以降の飛行機手配が必要になる。
電話でJALとやり取りできるのは、午前8時から。
ならば現地窓口でJALと直接交渉するのが早いと判断し、当初の予定時間通りに成田空港を目指した。
 
空港の窓口で確認すると、「バンコクからの乗継便は明朝8時発シェムリアップ行きで、本日バンコクのホテルを用意する」と言う。
しかしそれでは、当日のシュムリアップのホテルと翌日のアンコールワットツアーをキャンセルしないといけない。
キャンセル料もさることながら、今回の旅行の最大目玉は、衆目の一致するところ、アンコールワット遺跡見学に決まっているが、その為の時間が取れない。
さりとてこの期に及んで、妻が二か月近くかけて入念に練り上げた旅行計画を一日後ずらしするなど、端から出来る相談ではない。
そんな事をJALに訴えると、「それでは」と「バンコクまではタイ航空を利用して、乗継便に間に合わせる」との代案が示された。
JALとタイ航空はアライアンス関係が別なので、通常は絶対に思いつかない案だが、こちらとしては全体計画が生き返るので大歓迎だ。
取るものも取り敢えずターミナルを移動して、久しぶりにJAL以外での海外旅行を楽しむことにした。
とは言うものの、楽しみの機内映画は「ミッションインポッシブル最新版」「続マンマ・ミーア」は吹替版なので何となくしっくりこない。
唯一の日本映画、舘ひろしの「終わった人」は、定年を迎えた冴えない主人公が舘ひろしでは、明らかにミスキャストなので、感動が伝わらない。

「やはりJALが一番」と思いつつ、現地時間午後5時頃、バンコクスワンナプム空港に到着。
実は昨年11月のカテーテル手術以降、特に利尿効果の強い投薬治療を続けていて、いつもは朝食後の服薬の習慣だが、旅行中にトイレが近いのはマズく、この日はホテル到着後に薬を飲む積りでいた。
その為、通常より半日以上も薬なし状態だったためか、ここでのトランジット二時間で空港内を急ぎ足で移動中に、歩くのが辛くなってきた。
「ここで心臓発作か?」と不安になったが、何とか水を補給して体調を整え、バンコク航空でシェムリアップ空港にたどり着いたのが午後8時。
 
カンボジア入国は、ビザが必要なので他の国よりもややこしい。
空港内で書類を整え、一人32US$を支払って、やっと入国許可が出る。
空港からホテルまでは、タクシーで20分、10US$の前払い。
やたらと陽気な運転手が、翌日からの観光予定を聞いてくる。
「午前中アンコール・トム観光」と答えると、「それなら自分が安く請け合う」と売り込んでくる。
予約済みだと知ると残念がっていたが、カンボジアは仕事が少ないので、誰も生計を立てる為に必死のようだ。
 
この日はスタートで大トラブルが発生したが、何とか無事に最終目的地に到着できた。
いよいよ翌日から、念願のカンボジア遺跡巡りが始まる。