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たった955票の差で天国と地獄

千葉県七区の補選で民主党が勝ってしまった。
しかもその差はたったの955票。
両方とも8万5千票以上をとっているのだからわずか1%程度の違いでしかない。
500人が、民主党ではなく自民党に投票していたら結果は逆転していた。
要はその程度の差でしかないのだが、結果は天国と地獄。

勝った民主党には、小沢神話の復活とか地道な選挙活動の成果とか誉め言葉が並ぶ。
一方、負けた自民党には、コイズミ流劇場型選挙の終焉とか、コイズミ首相求心力低下とかネガティブな見方のオンパレードとなってしまう。
武部幹事長の「最初はグー、サイトウケン!」の合言葉も、負けてしまうとすっかりピエロとなり評判が悪くなる。
コイズミチルドレンを大量に投入した選挙戦術にも批判が多い。

つい先日まではコイズミ流選挙は常勝であり、小選挙区ではすっかり都市型手法が定着したと言われていた。
しかし、今回負けてしまったら、やはり選挙に強い小沢のやり方が正しい、カゼ頼みやムード優先のやり方ではなく、地道に支持団体を固める従来型に戻るべき等と、結果論の解説がまかり通っている。

小沢が民主党の党首になって以来、民主党はすっかり前原や永田のヘボ運営から脱却した。
組織はその時のトップの器の範囲でしか活動できない。
小学校の学芸会みたいだった前原時代から、見るからにブルドッグみたいな小沢党首の民主党は戦闘的な雰囲気をかもし出している。
もはや、前原と永田のメール問題も過去の出来事となり、話題にもならない。
小沢民主党への期待感すら出ているところを見ると、所詮、人々の関心の移ろいはこの程度なのだろう。

49.63%は大して高い投票率ではないが、千葉県七区で投票した有権者による選挙結果の955票差が、これからの政治の秋の陣を面白くした事は間違いない。