昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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色々あって魔の最終ホール

昨日の土曜日、会社の後輩連中と楽しいゴルフ。
天気も同伴競技者も最高!

スコアの方は、いきなりのナイスドライバーから始まり、午前中は3ボギー以外は全部パー。
日ごろは頻発する明らかなミスショットは、わずかに一回だけと、なかなかの好調さ。
ところが9番ホールでキャディの無線機に「すぐに家に連絡を取るよう」と連絡が入った。
こんな所への緊急連絡など、絶対にいい話ではない。
ホールアウト後に慌てて電話したが、案の定親戚での不幸の連絡。
8月末の出来事で、とっくに葬儀も終わっているので、すぐに駆けつける必要なしとの事。
急な電話に心配している同伴諸氏に対して、「何にもなし!」と明るく言い切り、午後のスタート。

午後のスタートホール、ドラがスライスして林の大木を直撃、ボギーだったが、その後は連続してパー。
ドラもソコソコ、アイアンは今イチなのだが、何よりアプローチがビンビンとピンに寄る。
11番から17番までパーを続け、最終18番にやってきた。
何もなくても、何だか緊張してしまうのが18番の最終ホール。
そこで後輩から衝撃的な話が出てきた。
今やお互いに全く違った業種になってしまったが、つい数年前まで当方の仕事上のライバルだった知人が、先だって後輩を訪ねてきた由。
彼はこの7月にある会社の社長に就任したのだが、前任社長の設備投資が裏目に出て資金がショート、経営不振に苦しんでいるらしい。
本人曰く、「恥を忍んで」一時的な経営協力を頼んできたらしい。
景気がいい時は心配ないが、今のような不況期では会社経営の「キモ」は資金繰りだ。
資金手当てに苦しむ経営者は夜も眠れないし、「血の小便が出る」とも聞く。
あんなに気のいい颯爽としていた彼が、苦労の挙句に屈辱的なお願い行脚とはと驚いてしまった。

幸い、後輩達も彼のお願いに対して前向きの対応を検討しているようだ。
彼の努力で、彼の会社が立ち直る事を切実に祈っている。
人生イロイロ!と、思わずしんみりしてしまった。
その事で別段精神的にショックを受けたわけではないだろうが、放った最終ホールのドライバーが見事に右OBへ一直線、最終ホールはトリプルでホールアウト。

ゴルフの最中に、親戚の不幸や知人の会社の経営危機の情報が飛び込んでくるなんて、初めての経験だ。
世間では、それほど環境が厳しいのだろう。
そんな時にゴルフなんていいのかナァと、ちょっと後ろめたい思いに駆られるホロ苦い一日だった。