昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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皇室典範改正

僕は、コイズミ首相には批判的だが、それにしても皇室典範改正のやり方はひどかった。
皇室の将来を決める今回の法案を天皇家が喜んでいないのでは、との謙虚な思いはなかったようだ。
秋篠宮家第三子懐妊のニュースで目論見が頓挫したが、そうでなければ一体どうなっていたのだろうか?

天皇制維持のため、有識者会議(何も持って有識者としたのか不明だが)で「長子優先」を決めたとなっている。
しかし実際は、
・なかなか子宝に恵まれなかった皇太子夫妻が、あらゆる苦労の上でやっと授かった子供が女子だった事。
・その子供が大変かわいらしく、国民的人気が高いこと。
で、強行突破しても、国民の支持が得られ、結果として政権の実績として後世に残るとの功名心からとしか思えない。

しかし、2000年続いた皇室の問題を、こんな一方的な見方で決められてはたまらない。
例によって、「女性天皇を認めないのは差別だ」の暴論があり、いかにも女性が天皇になる事が民主的みたいに錯覚されているが、天皇家はずっと万世一系の伝統の中に存在してきたのであり、その重さ、重要さは天皇家こそ最も強く意識されているはずなのだ。

天皇家が何を考えているのか、もっとも大事なのは天皇家の意思と意向なのである。
現実には、象徴天皇の立場にある今上天皇は、自らのコメントを発する事が出来ない。
それをいいことに、勝手気ままに皇室典範改正を急いだのが今回の騒ぎの原因である。
天皇家周辺からは、明らかに今回の皇室典範改正へは批判的意見が出ていた。
単に数年間の日本首相でしかないオトコが、歴史と伝統の皇室改革に臨むのは僭越至極である。

今や皇室は開かれているのだから、この天皇家の思いを聞くべきである。