昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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自爆テロ計画発覚!

イギリスで、大々的なテロ計画が未然に防止されたニュースが世界中を駆け巡った。
反社会的テロが何故発生するのか?
皆が迷惑する事が分かっていても、言い換えれば皆に迷惑をかける為にイスラム原理主義過激派はテロへ走る。

イスラム教対キリスト教の争いは根が深い。
異教徒の我々には絶対に理解できない歴史を刻んできた。
日本は歴史的にイスラム教徒の接点が薄く、逆にキリスト教とは織田信長以前からの付き合いがある為、どうしても情報量に差がある。
その為日本人はあまり知らないが、イスラム教は世界で一番信者の多い。
しかも、小難しい教義を理解する必要がなく「アラーを信じれば救われる」と教える分かり易さが受け入れられ、現在でも加速度的に信者の数が増えている大宗教である。
モーゼの十戒では、パリサイ人はキリスト教徒を迫害する圧倒的な悪者であり、神の裁きを受ける立場となっているが、イスラム教から見ればまるで反対の価値観になる。
十字軍にしても、キリスト教では異教徒退治の正義の戦いとなるだろうが、攻められたイスラム教徒からすれば、侵略軍にしか見えない。

双方に、歴史的に相手を攻撃する材料があり、それが国の成り立ちや個人の人生観全てに関わるだけに、「戦争は駄目。話し合いで解決を」と平和ボケした提案をしても、当事者には余計なおせっかいにしか見えず、自分に味方しない勢力は全て敵と見られるのが落ちである。

現に、レバノンでは、アメリカに支援されたイスラエル空爆を繰り返し、ヒズボラがロケット砲をイスラエルに打ち込みと、まさに血で血を洗う戦いが発生した。
イスラエル空爆で家族を失い、孤児になった少年少女も沢山いるはずで、この中から、将来のイスラム過激派テロの予備軍が育ってしまうだろう。

僕は、自分が信じる神が「人を殺せ」と指示する事をどうしても信じられないが、人類は宗教をめぐってたびたび戦争を引き起こしてきた歴史がある。
アメリカだって、宗教によってイギリスと戦い独立を勝ち得ている。
宗教心の薄い人にはどうしても理解できない世界が存在し、しかもその影響は世界の平和に大きく関わっている。

今回は未然に防ぐ事の出来たイスラム過激派のテロだが、おそらくこの宗教間のコンフリクトは何百年かかっても解決できない、我々人類が抱えた大難題だと思う。
我々は神の前には無力である。