２００７年､団塊の世代族が大量に定年退職を迎え､労働力不足が懸念されている時､多くの企業で解決策として女性登用が検討されている｡
また、世の中、少子高齢化が進んでいるので､この面からも女性の戦力化が不可欠らしい｡
何となく打算を感じ､素直に賛成できない動きだ｡
元々男女は同権であり､従来一般企業において昇進や昇給で差別されてきた女性が､男性と同じチャンスを求める事は当たり前である｡
意欲と能力を持つ人なら､男女の区別なくチャンスが与えられるべきだが､それは２００7年問題や､少子高齢化とは関係ない｡
今まで、当たり前の事が当たり前ではなかったので､早急に改善すべきではあるが､現在の動きは、いかにも人手が足りなくなりそうだから慌てて女性の力を借りたいとのご都合主義が見えてしまう｡
女性にとっても､男性と同様のチャンスを求め､チャレンジすると責任も重くなるので､必ずしも全部の女性が男女雇用機会均等を望んでいるわけでもない｡
わが社で聞いたアンケート結果では､７０％は「現状維持で結構」だったとの事｡
黄昏サラリーマンに言わせて頂ければ､「管理職なんてそんなに良い物ではないよ」である。
結果が伴わなければ厳しい評価。
出来が悪かったり、協調心のない人物が複数存在するチームをまとめなければならない。
一番辛く割り切れないのは､自分が仕出かした不始末でもないのに、全責任が組織の長にかかってくる事だが、リーダーとはその覚悟を持った人でないと勤まらない｡
また､自分の能力や他人からの評価は自分で思っているほど高くないことも痛感してしまう｡
僕は､家庭に於いてもっとも尊敬され､中心となっているのは母親だと確信している。
だから､家庭外で女性が男性に肩を並べる必要などないと思っているのだが､家庭よりも職場を求める女性が増えているのも事実であり､そんな女性の権利も確保すべきだろう事も理解している｡
しかし､志は分かるが､何も好き好んで嫌で厳しい道を求める必要などないのではとアドバイスしたくなる｡
プリンセスマサコは､誰もが認める能力と意欲の高さを持った傑出した女性だったはずだが､彼女の資質をもってしても､皇室という職場では行き詰まっている｡
会社で､男並みの昇進と昇給を主張する女性は､プリンセスマサコ程ではないだろうが､職場の規模に応じた縮小版の責任が課される事を覚悟しなければならない｡
そしてそれは、決して楽しく､且つ遣り甲斐に溢れた事ばかりではなく､むしろ砂を噛むような苦々しさを感じる方が多い。
であるならば､女性は家庭の中で一番威張っている方が、精神的にも肉体的にも良いのではないでしょうかネ。
