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古舘伊知郎、釈明発言の詭弁

テレビ朝日報道ステーション」を見ていると、画面が突然一転、キャスターの古舘伊知郎キャスターが、「私の発言が自民党の反発を招いた事は私の本意ではない」と釈明した。

6月4日の放送で、後期高齢者医療制度関連報道の際、前日の与党役員連絡会が始まる前に出席者が談笑している映像に対し「よく笑っていられますね。偉い政治家の人たちは」と発言していた事が名誉棄損だと自民党に抗議された事への説明のようだった。
どうやら、編集の都合で流した与党幹部が談笑している前日の映像を、評判の悪い後期高齢者医療制度の議論後に笑っていたと勘違いしたようだ。

与党や世間の反発が強かったので急遽釈明発言となったようだが、内容は詭弁、開き直りとしか言いようがないほどお粗末なものだった。
彼は、「国政全般にわたって政治家が笑っていられる局面は何一つない。血の通った施策を行っているか、真摯に対応しているか、その一点を申し上げたかった」と説明した。
そして、「かく言う自分も未熟、メディアも報道に携わる者として反省し、批判を糧として政治とともに協力していきたい」と、訳の分からない反省発言を続けた。

しかしユーチューブで検証すると、4日の放送では前の問題発言の後、「笑っていましたよネ。結構な割合の人達が。ハァーッ!(と、わざとらしく深いため息の後)全く七割減と言う答えありきで云々」と、与党政治家が笑っていた事と後期高齢者医療制度への政治家達の取り組みを関連付けて強く批判していたのだから、今回の言い訳は支離滅裂でひどく醜い。
なぜ、簡単に「勘違いでした」と謝罪しなかったのだろう。

しかも、「こんな情勢下では、政治家は笑ってはいけない」とは、いくら何でも言い過ぎだ。
古館自身も、報道ステーションでは妙に力みかえった報道姿勢だが、他の番組ではチャラチャラした司会ぶりが目立つ。

古館は、出入り禁止を言い渡した与党に対して簡単に謝罪したくなかったのだろう。
「私の本意」と称して、生一本な政治に対する姿勢を主張する事で、自分への批判をかわそうとしたようだが、かえって潔さを失ってしまった。
矢張り、間違った時は「誠に申し訳ない」と謝罪する事が、報道だのメディアに携わる人間としては最低限のモラルだろう。
古館は、プロレスの実況アナウンサーとしては適任だったが、報道キャスターとしては失格だ。