昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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通勤電車の椅子取り合戦

サラリーマンなので、当然ながら早朝から出勤する。
ドアツードアで1時間かかるが、首都圏内では遠くはないが近くもない。
ただ、最寄りの駅から始発の電車があるので、しばらく待てば必ず座って通勤できる。
当方、年も年だし、且つ急に仕事で英語が必要になったので、通勤中に英会話の勉強をする為、ある程度早めに家を出て、必ず座る事にしている。
その駅での待ち時間はおよそ15分強。
ちょうどラジオ英会話の1レッスン分の時間だ。

三列縦隊で並ぶのだが、時間にこれだけ余裕があると列の先頭で待つことになり、必ず希望の場所に座る事が出来る。
しかし、並んでいる三列目からは熾烈な椅子取りゲームが開始される。
老若男女の誰もが、目を血走らせて空いた場所に突進する。
ドタドタと足音も荒々しく突撃していくのだ。

一歩でも先に到達した人が座る権利を取得するので、他人への思いやりなど完全に消滅。
ひどい時は、二人がほぼ同時に殺到するために、遅れた人間が先着した人の膝の上に座り込むような事態すら出現する。
ひどく気まずい雰囲気が流れ、遅れた人は照れ臭げにその場から立ち去っていく。

人間の身勝手さと余裕のなさが露呈してしまうので、見苦しい事この上ない。
年寄りや女性に席を譲るような紳士を見る事もない。
僕も含めて、やっと座る事が出来た人達は、目的地まで本や新聞を読んだり、束の間の居眠りで体力を回復している。

朝から席取りの修羅場で他人を蹴落とそうとする浅ましさを見せない為には、駅のホームで些か長い時間だが15分間待ち悠々と座る余裕が必要だ。