今年男子プロゴルフの最終戦、日本シリーズ初出場に向かって練習中のはずの石川遼クンを韓国で見た。
但し、韓国で逗留したホテルのテレビで。
ダンロップフェニックスの三日目を録画放映中で、石川遼クンが颯爽とプレイしていた。
画面は日本で放送されたものだが、アナウンサーも解説者も全て韓国語の放送。
因みにプレイヤーの紹介も全てハングル。
石川遼クンについては、本人の写真と17の文字以外は全てハングル。
アナウンサーが何やら紹介しているが、全く意味が分からない。
わずかに「イシカワリョウ」「サイタマ」「アマチュア」「プロ」「イルボン」の五つの言葉だけが聞き取れた。
そこからは、当方の妄想による解読だが、恐らくは、
「石川遼、17歳の若手プロ。埼玉県出身。アマチュア時代に一勝を挙げ、プロ転向後日本オープンで二位に入るなど、大活躍している」
ではないだろうか。
ただ、日本ほどの大人気ではなさそう。
アナウンサーも、片山や谷口、近藤、マークセンと均等に紹介し、全く同じ量の情報しか流さない。
日本のような、石川遼クンへの絶叫調の応援もない。
ところが、日本放送の画面だものだから、右上に日本語のテロップが貼りついている。
そこに書いてあるのは、「石川遼、首位と三打差三位」と、あくまで石川遼クンの情報だけ。
17番パー3で石川遼クンがボギーとなり、四位タイに後退する事が分かった途端「石川遼が世界の強豪に挑む」に早変わり。
海外で冷静に見ると、日本の放送局があくまで石川遼クンだけに拘った放送を続けていたことが分かった。
プロのトーナメントなのだから、やはり首位争いに焦点を絞った放送が望ましいはずだが、日本のトッププロ達に魅力がないものだから、視聴率を稼ぐためには石川遼クン中心にならざるを得ないのだろう。