昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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テレビが世の中を滅ぼす!

トシヨリは朝が早い。
とりわけ休みの日は、寝ていること自体がモッタイナイ。
今朝はいつになくゆっくりと寝ていたが、それでも五時には目を覚ます。
仕方なくテレビを見ていたら、朝から不愉快な番組に出くわした。
例の、某放送局恒例の偽善丸出し24時間テレビだ。
若手ゲーニンの大騒ぎはやむをえない。
老雄坂東英二の相撲も愛嬌で結構。
我慢できないのは、アメリカのピッチャーからヒットが打てるのかを競ったソフトボール

投手はアメリカの次期エース候補らしく、それまで挑戦者全員がキリキリ舞いだったが、最後に登場した「片腕のイチロー」はとりあえずバットに当てた。
全く平凡なゴロだったが、セカンドの悪送球で一塁セーフ。
アナウンサーも「見事にバットに当てましたが、これは守備が乱れ」と放送した。
ところが、これを記録員が内野安打と認めたとの事。
ここから馬鹿げた大騒ぎとなる。
長嶋一茂は「飛んだ方向がヒットコース」
徳光和夫は、「足が速かった」
「ではビデオで」となると、まるでセカンド守備位置前にコロコロと転がる平凡な当りで、バッターはボールが一塁に届いた時には遥か手前。
要は、誰がどう見てもセカンドのエラー以外に言いようがない。
流石に参加者も二の句がつけない。
インタビュアーも「何はともあれヒット」と励ますが、バッターはまるで浮かぬ顔。
それはそうだろう。
野球に真面目に取り組む選手にとって、あんな当りをヒットと言われてうれしいはずがない。

片腕の最後のバッターが、剛腕ピッチャーからヒットを打てばドラマチックだ。
だから、エラーでも何でもいいから、ヒットにしてしまえ!
先日のゴルフで、石川遼の失格をセーフにしたのと同じ発想だと思う。
トーナメント初日で石川遼がいなくなったら大事だから、何とか救わないといけない。
視聴率が取れる為だったら、嘘でも有りにしてしまう。

しかし、そんな事でいいのだろうか????
あんな放送をしていると、見ている人の中に「そんなモノか」と思う人が出ないとも限らない。
バラエティにうるさい事を言う必要はないとの反論もあるだろう。
しかし、テレビ局の体質は全てが視聴率最優先になっている。
たまに問題になる所謂「ヤラセ番組」だって、根っこは同じだ。
ヤラセが発覚した後はエラカツが殊勝な顔で謝罪するが、実はテレビ局の体質はまるで変わっていない。
この放送局も、つい先だってある報道番組で不祥事を仕出かしていたはずだ。
たかがバラエティだが、テレビの懲りない体質がバレテしまう番組だった。

いささか大袈裟だが、「こんなテレビは世の中を滅ぼす」!