昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

デジャブ、いつか見た光景!

鳩山由紀夫首相の新政権がスタートした。

新閣僚たちの張り切りぶりが目立つ。
岡田外相は、戦後密約の実態解明を約束。
前原国交相は、八ッ場ダム中止を明言。
長妻厚労省は、評判の悪かった後期高齢者医療制度の廃止を決めた。

登庁初日から、「これぞ民主党マニフェスト」みたいなハシャギぶり。
亀井郵政・金融担当相が、中小企業による借入金や個人の住宅ローンなど銀行への返済にモラトリアムと発言した途端、金融株関連株価が下落。
元々問題発言の多かった亀井静香も、改めて自分の立場と発言の影響の大きさを実感したのではないだろうか。

報道機関の調査では、政権スタート直後としては歴代二位とか三位とかの支持率を叩きだした。
小泉、細川に匹敵する数字らしいが、これこそデジャブ。
しかし今や、両方の政権については様々な批判が出てきている。
果たして鳩山政権は、5年後、10年後にはどんな評価を得るのだろうか?

長期安定政権だった自民党は、ここニ回の選挙で徹底的なNo!を突き付けられた。
その結果初めて選挙による政権交代となり、それまでの野党民主党が政権を担当する事になったのだが、期待が大きい半面、心配する声だってかなりの物だ。
それでもアンケートでは圧倒的な支持率となっている。

しかしいかな政党が政治を司っても、世の中が急激に良くなることはあり得ない。
世の中には、大まかにでも利害が一致する人達は半分しかいない。
残り半分は利害が相反する人達だ。
だから、半分の人にいい政策は、残りの人にはやって欲しくないものだ。
民主党がハッスルすればするほど、自民党支持派やその周辺の人達は反発してくる。
また、民主党によって利益を期待した人達が不満な思いを持った途端、今度は自民党の方に期待してしまう。
しかも、政権を選挙で選ぶ権利を持つ「国民」は、「国への負担は全くしたくないが、国からの支援は全て受けたい」との勝手きわまりない期待感を持っている。
そんな国民の声が、世論となり、政権が作られる。
民主主義とはそんなもので、人気のある政権ほど期待に反した時の凋落も早い。

民主党、奢るなかれ!
再建の目途すら立たず右往左往の今の自民党の姿は、五年後のあなた達なのだ。