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サッパリ盛り上がらない、自民党総裁選

晴れやかに鳩山内閣が誕生した裏側で進行している自民党総裁選が、サッパリ盛り上がらない。
一応、派閥支配からの脱却とか、世代交代とか、密室政治をやめるとかの議論がされているようだが、マスコミの扱いも格段に少ない。

比較的異彩を放っているのは46歳の河野太郎
推薦人を集める時、森喜朗青木幹雄に邪魔されたのがよほど癪に障ったのか、「古い体質の政治家は勇退」とまで踏み込んだ。
また民主党岡田克也外相の日米密約調査宣言にも賛成している。
身内の麻生太郎前首相は「密約はない」と言っているのに、「あると思っている」と、まるで反乱軍気取りだ。

64歳谷垣禎一財務相は、他の二候補に比べオトナの雰囲気が漂い安心感があるが、何せ地味。
現在国会議員の支持は圧倒的のようだが、それがかえって「古い体質の証拠」と攻め立てられる。
その結果、派閥の支持を固めきれないジレンマに陥っている。

46歳西村康稔前外務政務官は、森喜朗が秘密裏に放った河野太郎への刺客とも噂されている。
その所為か、河野太郎からは表面的には連携だが、実質は総裁選離脱を要請されても知らんぷり。
「若手中心の党運営」を主張している。

しかし三人ともいかにも小粒。
元々大本命の舛添要一森喜朗の圧力で出馬を見送り、石破茂石原伸晃も次々の戦線離脱。
民主党からの政権奪回の発射台になるはずの自民党総裁選は、何となく消化試合の雰囲気になってしまった。
もはや誰が自民党総裁になっても、急速な人気回復は望めないだろう。

小泉純一郎で頂点を極めて以降、安倍や福田の軽量級首相が続き、麻生で止めを刺してしまったので、確かに自民党の人材難は深刻だ。
後は民主党の自滅を待つだけの感がある。

当方としては、小泉純一郎全盛時代にも己の主義主張を曲げなかった平沼赳夫の復党に期待している。
女性初の総理大臣候補と煽てあげられた野田聖子は、小泉にひれ伏し復党を許されたが、今回の選挙ではみじめに小選挙区では落選した。
その一点でも、主張の一貫性や人品骨柄では、今の自民党の誰ひとり彼を凌駕する人材はいないと思うが、果たして平沼自身に復党の意思があるのだろうか。
自民党の将来も、明るさが見えにくい。