昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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年をとった後のゴルフ

当方、会社ではバリバリの年寄りだが、我がホームコースでだけは「アンタ、若いね」と感心される。
我がホームコースの平均年齢は毎年1.5歳程度のスピードで上がっているので、年齢別競技ではいつまでも若者組になってしまう。
しかも、年配者組の方が圧倒的に元気で、参加するメンバーも倍近い。
そんな中で「若い」と言われて嫌なわけではないが、他の部署では全く通用しない場違いな言葉なので、何とも面映ゆい。

そのホームコースで、74歳の二人組とプレイした。
片一方のT氏はしょっちゅう一緒にプレイする人で、昨年100回を目標に年末4連チャンの予約をしたが、あまりの寒さで最後の二回をハーフで断念、98回で終わったと残念そうだった。
その友人のY氏とは、今回が初めてのラウンド。
最初に、「今日はT氏が誘ってくれたので来ましたが、下手なので迷惑をかけます」と挨拶されたので、「何の、気にしないでください」と返事して、さぁスタートとなった。

確かにT氏に比べると、ドライバーの飛距離ではやや見劣りする。
ただ歩くスピードもプレイも、迷惑になるほど遅くはない。
午前中はあるホールで大叩きをしてしまい、ちょうどダボペースの18オーバー。
昼食では、二人が子供の頃からの親友で、一緒に疎開した話で盛り上がり、午後の部へ。
10番で、奇跡的にY氏のアプローチがピンに絡み、1パットで初めてのパー。
その瞬間のY氏は、まさに破顔一笑
「こんなにうれしい事はない」と、全身で喜びを表現する。
あまりの感激ぶりに、同伴の我々もうれしくなった。

Y氏は、午後12オーバーで久しぶりの40台をマーク、「パートナーに恵まれて、こんな楽しいゴルフは久しぶり。また明日もゴルフに来たいナァ」と大喜び。
実を言うとY氏の最終ホールのドライバーは木の根っこに飛んでしまったが、それをT氏が「いいよ、無理すんな」とフェアウェイに蹴とばした。
もちろん論外のルール違反だが、Y氏は「競技でもないので、どうもありがとうネ」と素直に受け入れ何とかリカバリー。
更に最後の1メートルのパットは「OK、OK」と大盤振舞いで達成したもの。
T氏が「Yさん、50を切ったヨ。良かったね」と祝福すると、Y氏はニコニコ顔で「クラブハウスで祝杯を挙げたい」と提案、渋るT氏を「家まで送っていくから」と説得し、二人で仲良く引き上げていった。

ゴルフの楽しみ方は千差万別。
スコアの改善を目的にアスリート系に努力する人もいれば、今回のY氏のように「健康でゴルフ出来れば」と、ひたすら楽しければそれで満足のケースもある。
当方も、いずれはY氏のようなゴルフの楽しみ方になるだろう。
その時には今回のY氏のように、たまにしかパーが取れなくても、その時に同伴競技者が一緒に喜んでくれるようなプレイヤーになりたいものだ。