昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ゴルフのパー3は「お先に!」

スウェーデン人とのゴルフで、学習院大学ゴルフ部のお嬢さんがキャディのアルバイトをしていた。
聞けば18歳の大学一年生。
入学してゴルフを始めたらしく、ほとんど素人。
ライン読みのアドバイスなど無理、距離はGPSナビを見ながら教えてくれる。
所謂キャディとしての機能は全く期待できないが、カワユイ。
オジサンゴルファーにはそれだけで充分、少々ミスしても、全部大目に見てしまう。

スタート5ホール目で林に打ち込み、脱出用に「7番と9番アイアン」と要求すると、「9番はありません」ときた。
信じられない言葉に「何?」と聞き返すと、「あのォ、どこかで使われました?」と聞いてくる。
思い起こせば二ホール前、ガードバンカーの横に置いた記憶がある。
その旨話すと、「じゃァ、二ホール後に近くを通りますから、そこで」と暢気な事を言っている。
当方、すぐにとって返すが三組後ろまで聞いても、「気がつかなかった」との答えなので、すっかり動揺してしまった。
やっと4組後ろの人が、持ち主を探していたので一安心だったが、流石に彼女もションボリと「申し訳ありません」と謝ってきた。
当方7番アイアンでの脱出に失敗、些か腹が立ったが、元をただせば自分の不始末なので、「イヤ、悪いのは僕だ。でもね、クラブがなくなっていたら、すぐに探しに行くように」と実にやさしい。

続いてパー3のホール。
クラブ探しに手間取った為に、前の組がホールアウト直前にティーグラウンドの到着。
すぐにティーショット、全員がグリーンオンして、さぁパターの段階で、お嬢さんが「後ろの組を打たせて下さい」と言いだした。
結局は「前の組がホールアウトしているので、我々もすぐにパターを」となったが、聞くと先輩キャディから「パー3では、必ず後ろの組を打たせるように」と指導されているらしい。
「あのね、ゴルフでは絶対に、前の組と間をあけてはいけないんだよ」と噛んで含んだように親切に忠告しておいた。
ゴルファーの多くも、パー3では後ろの組を打たせるのがマナーと思っている。
しかし海外では先ず見られないし、実際にそうする事で進行が早くなる事もない。
逆光になると、ボールを見失う事があるので、大変危険だ。
僕の経験でも、ティーショットが飛び過ぎ、グリーン後ろで見ていた前の組の足元を直撃した事がある。
だからパー3では、出来るだけ早めにサッサとホールアウトするのが一番のマナー。
そんな事をお嬢さんに話すと、目を大きく見開いて「ハイ」と頷く。
素直で、大変よろしい。

ホールアウト後のアンケートでも、全部「優」にマルをつけておいたが、外人さんも彼女を大いに気に入った様子で、会社のロゴ入り帽子とボール1ダースをプレゼントしていた。
何たって、若くてカワユイと、オンナは得だなァ。