昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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超名門ゴルフクラブの技量審査

大相撲で技量審査場所が開催されたが、何をどう審査したのかサッパリ分からない。
実態は何とか次の場所を開催する為にアリバイ工作でしかなく、技量審査の名前はそれを覆い隠す為のゴマカシでしかなかった。

過日、後輩とゴルフを一緒した。
彼は今回の人事異動で、部長に昇格。
会社から、関東でも屈指の名門ゴルフクラブの法人メンバー資格を与えられたらしい。
彼は、ゴルフはあまりうまくない。
その為、熱心でもない。
しかし法人資格とは言え、誰もが羨むゴルフクラブのメンバーになれた。
喜んだ彼が、手続きの為にゴルフ場に赴いたところ、「当クラブでは最終的にメンバーとして認める為に技量審査を実施します」と言われて吃驚。

早速その場で審査開始となったらしいのだが、前半こそ60ギリギリでメンツを保ったものの、精神的スタミナはここまでが限界。
後半は、楽々と70をオーバーでフィニッシュ。
流石の鉄面皮後輩も、グッタリ、ガックリで審査委員の沙汰を待つ事となった。
数日後、クラブ側から運命の通告がなされた。
中身は、
「貴殿は人品骨柄卑しからず。ゴルフマナーも、当クラブメンバーとしての資質を充分に備えている事は良く分かりました。しかしゴルフ技量の方は格段の改善が必要と思われます。」
との前振りで始まり、
結論は、
「現時点では、無条件で貴殿をメンバーとして迎え入れる事はできません。技量改善までの当分の間、当クラブではプレイしない事を条件として貴殿をメンバーとして受け入れます。」
との事。

これを聞いて当方、「流石、名門!」と、改めて感心した。
当方がゴルフを始めた頃は、ある程度スコアがまとまるまではコースに出る事は許されなかった。
現在ではゴルフが大衆化して、そんなうるさい事を言う人が激減。
超初心者でも、我が物顔でコース内を闊歩している。
しかし、余りにも下手なメンバーが増えれば、クラブ側は困ってしまう。
メンバーともなると、他の入場者への迷惑を考えなければならない。

と言う事で、当方も義侠心を発揮し、彼の技量改善に一役かって出た次第。
小雨交じりの天候だったが、彼氏はいきなり大ナイスドライバーを放つ。
「これは秘密練習でもしてきたか」と思いきや、次のアイアンがシャンク。
結局はパー4で9。
次もドライバーは良いが、二打目アイアンが右にOBで11。
ナンヤカンヤで、70を遥かにオーバー。
しかし後半は二桁を叩くホールがなくなり、スコアも60だったので、かなり手応えを感じたようだ。

見たところ、まぁ急激な進歩はないだろうが、ハーフ60前後ではプレイできるようになると思われた。
もう数回、一緒に練習プレイをした後に再度技量審査を受ければ、晴れて超名門クラブでプレイ可能なメンバーとして、認めて貰えるレベルにはなるだろう。
その時に接待して貰う為に、暫くは彼の下手糞ゴルフとお付き合いをする積りだ。