自然現象に悪態をついても仕方がないが、何とも不愉快な思いだ。
本来なら昨日の金曜日は、富士山が見えるゴルフコースで、優雅にプレイをしているはずだった。
同伴の士は、気の置けない取引先の社長さん。
最近始めたばかりだが、今やすっかりゴルフの虜になっている。
今時いささか時代遅れかもしれないが、彼は某ゴルフ場のメンバーにもなって、熱中度が更にアップしている。
当方も、一週間前には宅急便でクラブを送って、準備万端だったのだが………
今週に入って、台風１２号の動きが気になり始めた。
彼からも「どうも直撃の心配があるけど、どうしよう？」と連絡があったので、「社長！僕は絶対にゴルフ運がいい男なので、絶対に逸れます。大丈夫！」と、安請け合いの太鼓判を押した。
ところが前日（木曜日）の天気予報は、将に金曜日の夜に中部地方を直撃。
更には、東海地方の降雨量は８００ミリ。
さすがに電話をしたところ、「帰りの新幹線が怪しいので、ヤメマショー」だって。
僕は、雨が降ろうと風が吹こうと、「決めたゴルフはヤルゾ！」が信条なので釈然とはしないが、取引先様のお考えは尊重しなければならない。
泣きの涙で、ゴルフクラブに撤収命令を下した。
ところが、肝心の台風のヤローがダッチロール。
ドンドン、西へ西へとフックがかかって、まるで当方が一時期悩んだチーピン状態。
明けて金曜日。
大雨でも降っていれば諦めも付くが、朝から曇天模様。
出社した後も、恨めしげに度々外を見ると、何と青空まで見えて来る始末。
台風の方は、更にフック気味にスローダウンして、中部どころか四国に向かっている。
関東からは、東海地方の降雨の詳細までは分からないが、似たようなものだったのだろう。
「せめて午後から風雨が強まれば」と不謹慎な気持ちになってしまった。
台風は、土曜日に四国を直撃。
大型であり、スピードが鈍いので被害も心配されている。
たかがゴルフが出来なかったくらいでブー垂れるのも大人気ないのは分かっているが、天気予報がもう少し正確だったら、久し振りに富士山の麓でゴルフを楽しめたのにと、残念無念の恨み節が尽きない。
今回も結局のところ台風が逸れるとは、我が悪運は尽きていなかった。
しかし、「その信念を貫けなかったのが敗着かナァ」と反省。
やはりユーシューな素人ゴルファーは、決して責任転嫁をしないものだ。
それにしても、まるで役に立たなかったゴルフクラブは、電話一本で金曜日には我が家に帰還。
往復宅急便とは、便利なものだ。
