昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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街頭インタビューってやめたらいい

民主党野田佳彦新政権がスタートした。
史上最悪だった菅直人の後継なので、普通の出来でも良く見えるようで、支持率も急上昇している。
サラリーマン社会でも一緒だが、前任者が無能で馬鹿なのは決して悪い事ではない。
ましてや野田新首相は、相田みつをを引用したオヤジ一発芸で好感度をアップしている。
僕なんかは恥ずかしくて、とても素面で相田みつをは語れない。
背筋がムズ痒くなってしまう。
驚くなかれ、新幹事長に抜擢された輿石東とは、相田みつをファン仲間らしい。
野田佳彦54歳、輿石東75歳。
魑魅魍魎の伏魔殿の政界で、何とロマンチックな中年、老人コンビだろう。

ところで、政治の節目では、テレビ局では必ず街頭インタビューが放映される。
無論テレビ局によって事前に編集されているので、辛辣な意見や棘のある見方などが放送されるはずもない。
よって、如何にも一見客観的に聞こえるが、実はどうでもいい、実に無意味、無内容な独り善がりの意見が、「どうだ、これが一番の正論だ」とばかりに披露される。

Q: 「新政権に期待する事は?」
A: 「今は非常事態、政争なんかやっている時じゃない。是非強いリーダーシップを。」
   「民主党の為じゃなく、日本の為の政治を。」
   「小沢にすり寄る人事は問題!」
   「親小沢、反小沢の不毛な議論はやめるべき。」
   「増税は止めて欲しい」
   「TPP絶対反対!」
   「TPPは絶対に進めるべき」
一般庶民の意見は凡そこんなものだ。

自分に都合のいい政策を、強いリーダーシップで実行して欲しいと期待する。
しかし厄介なのは、その意見に賛成してくれるのは半分しかいなく、残りは反対勢力なのだ。
TPPが分かり易いが、一次産業に従事している人は大反対だが、二次産業組は推進派。
増税も然りで、「これ以上の借金は駄目」に対して、「不況下の増税は自殺行為」と、両方とも自分が絶対に正しいと信じている。
そして強い意志でどちらかを推進しようとすると、必ず足を引っ張る反対勢力が現れる。
それを政争とも言い、政治が混乱しているとも見られる。

テレビは如何にも客観的に見せかける為に、必ず両論併記で報道する。
その為に、街頭インタビューで発する素人の意見を、あたかも世論の代表の如く扱う。
しかし実際の政治では、どちらかを採用せざるを得ないもので、そうなると反対派は、即刻「多数派の横暴」とか、「大政翼賛会」とか「独裁的体質」とか、口を極めて非難する。

野田佳彦ではないが、「もう、やめましょう」だ。

産経新聞は、旗幟鮮明に民主党を非難している。
朝日新聞は、反自民党の姿勢が強く、民主党に同情的だ。
ならば、フジテレビは徹底的に反民主党テレビ朝日反自民党の報道をすれば良い。
その方が、我々一般庶民にとっては実態が分かり易く、事態を自分で判断する。
中立のマスコミ姿勢など幻想であって、実際にはあり得ない。