昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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涼しい仙台でゴルフ

仙台は、博多と共にサラリーマンにとって一番勤務したい都市と言われる。
しかし長年、不思議と仕事上の縁に恵まれなかった。
そんなわけで、著名な政令都市なのに、一度として訪れたことすらなかった。
転機となったのは5年前、それまで35年間従事した担当業務が変わったことにある。
新しく担当した分野で、始めて仙台との接点が出来た。
爾来足繁く通って、とは言っても二ヶ月に一度くらいだが、仙台の顧客と懇親を深めている。

今週金曜日、その顧客とゴルフが設営されていた。
場所は、時あたかもバブル絶頂期に、かの超大手不動産会社、三菱地所が大々的に開発した仙台郊外の高級住宅地内にあるゴルフ場。
基本的には住民用の娯楽設備らしく、他にテニスコートや乗馬クラブまで存在している。
最近では大型アウトレットも開店、休日には車が大渋滞する人気スポットになっているらしい。
用意されたホテルは、トルシェジャパンが仙台で合宿した際に利用した高級ホテルなので、宿泊費も雛には不釣合いなほど高い。

仙台はその昔、随分と遠い印象があったが、実際は新幹線で2時間はかからない。
木曜日の午後、茹だるような気温36℃東京を出発。
ところが、夕方に到着した仙台は全く涼しい。
いつもはセカンドバッグ代わりで、ポケットしか使用しないジャケットを着用しないと肌寒いほどだ。
ホテルに向かうタクシーの運転手が、「今日の午後にヤマセが入ってきたから、急に冷えてきた」と教えてくれた。

「ヤマセ?なんだいソレ?山瀬まみなら知ってるけど」と言うと、運チャンはややあきれ加減。
「お客さん、山背ってのはネェ、梅雨の終わり頃に東北地方の太平洋側で吹く風で寒くなるんだ。長びくと稲の生育が悪くなるんで大変なんだよ」と、懇切丁寧に教えてくれた。
そんなの、南方育ちで俄江戸っ子の当方、今まで一度も経験したことがない。
「明日の天気は?」と聞くと、「気温20℃くらいで小雨じゃないの」と、まるで冷たい。
ちょっと待て、こっちは真夏の猛暑用のウェアしか持ってきていないゾ。
例の、汗をすぐに乾かす機能付きシャツ、パンツ、ソックスの三点セットと半袖ウェアと半ズボン。
こんな季節で涼しいことは、全くの想定外!

明けて金曜日は、曇天微風の絶好のゴルフ日和。
但し、サスガに超夏仕様のファッションでは些か寒い。
まるで初冬のゴルフのようにすら感じる上に、このコースは完全カート移動なので、全く体が温まらない。
熱中症対策で、ペットボトル入り水を四人分持ち込んだが、誰も飲まない。
しかしこれも考え様で、7月も下旬にかかろうかとする時期に、こんなゴルフ環境にめぐり合う機会はそうはない。
雨も懸念されたが、これもまたラウンド中はクリアできた。
このコースはグリーンが難しいので、スコアの方はサッパリだが、同伴の皆さんは全員気持ちのいい人なので、一日楽しいゴルフを満喫することが出来た。

帰りの新幹線は、金曜日の所為で超満員。
「仙チョン」と称される単身赴任者が、週末には大移動するようだ。
チケット売り場は長蛇の列だったが、当方は初めてインターネット経由で購入したので並ぶ必要もなく、「では次は10月に」と固い約束を交わし、早めの「はやて号」で帰路に着いた。