昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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タイHATYAIのゴルフ

ホテルを6時出発でゴルフ場へ。
誠に信じられないのだが、マレー半島の陸続きのタイHATYAIとマレーシアPENANGは、南北にわずか200kmほどしか離れていないのに、1時間の時差がある。
6時に、ゴルフ支度に身を包んで集合場所へ赴くも、外は真っ暗で誰もいない。
困ってウロウロしていると、フロントのニイチャンが近づいてきた。
「今何時や?」と聞くと、「ミスター、現在5時なり」と答える。
ニイチャンに言わせると、午前5時に頼んでいたウェイクアップコールを、「もう起きたからイイデ」とキャンセルしたのが午前4時の出来事で、この時点で「この客は時間を間違えていると思ったがヤッパリだった」と、嬉しそうに冷やかされてしまった。

仕方がないからもう一度部屋に戻って暇つぶして、現地時間でホンモノの6時に再集合、いざゴルフ場へと一直線。
まだ空けやらぬ一般道路をすっ飛ばして、20分後にはゴルフ場に到着。
暇そうに屯している客待ちのキャディの中から、真っ先に駆けつけた本日の相方は、器量の方はお世辞にも褒められたものではない。
まるで猪が、キャディの制服を着ているかのような人相風体。
また彼女は英語も日本語もまるで喋れないし、こっちはタイ語など「サワディカップ」と「コップンカップ」の二つしか知らない。
数字以外ではまるでコミュニケーションが取れないので、どこを狙えばいいのか、皆目見当が付かない。
スタート早々三ホール連続でOB、ロストボールをやらかしてしまった。

この時点で本日のゴルフの目的は友好第一の「Let’s enjoy!」に変更。
ブスのキャディも、ロストボールを必死に探す。
見つけられない時の心底「申し訳ない」顔つきは万国共通で、言葉が通じなくても彼女の心情が伝わってくる。
誠心誠意のサービス姿勢が感じられ、すっかり仲良くなってきた。
すると不思議なもので、ツキも回ってくる。
不調のズンドコだった前半に比べて、セカンドハーフでは、バーディーが取れたり、残り200ヤードの二打目でグリーンを捉えてパーと「グッショ!」を連発。
最初は、当方を下手糞ゴルファーと思っていたに違いないキャディも、大袈裟に喜ぶ。
48-41のスコアの割には、満足感タップリのゴルフになった。

カートでのスループレイは、4時間もかからない。
ゴルフ終了後は、地元で有名なチキンライスを食べに行く。
ここはその昔、首相だった頃のタクシンが食べに来たほど有名な店らしいが、確かに上手かった。
この昼食で、今回のタイ南部行きの全ての予定が終了。
レストランを出ると、南国特有の大スコールで、道路中が水浸しになっている。
「やはり神様は、日頃の行いを見ているモノで、我々はツイテいる!」と、今度は専務さんが大喜び。
敬虔なクリスチャンの専務さんは、この二日間続いたラッキーを神様に感謝していた。
確かにHATYAIなんて町には二度と来るチャンスはないだろうが、そんな所でゴルフと食事を満喫できるなんて、一期一会そのものだ。
敬虔な無宗教徒の当方も、専務さんへのお付き合いで、それなりに神様に感謝する事となった。

良き二泊三日の出張をこなして、近いうちの再会を約束、後は一路マレーシアからシンガポール経由で、日本へ帰国する。