昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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やったぜ、ドライバー開眼!

スポーツマンで名を成した人には、飛びぬけた動体視力の持ち主が多いらしい。
今やアメリカ大リーグで大活躍の青木宣親は、テレビ番組の動体視力テストで、数m先を猛スピードで横切るパネルの数値を一瞬で読み取った。
しかし彼は、自分の能力が特別なモノとは思わず、誰にも見えていると思っていた。
高速で向かってきたり、急激に変化する野球のボールをヒットするのに動体視力が必要なのは、感覚的に何となく分かる。
ではゴルファーにとっては、動体視力能力は必要なのだろうか?
何せゴルフのボールは、常にティーの上とか、草の上に止まっている。
動いているボールを打つとペナルティになるほどだから、動体視力のお世話になる場面はないはずだ。

等と、いかにも素人発想の話をしていると、ホームコースで一緒したオジサンが異論を唱えた。
彼は高校時代にボクシングをやっていて、相手のパンチを見切るのに動体視力は極めて重要な能力だったらしい。
ボクシングと動体視力の関係は、これまた素人にも何となく分かる気がする。
彼は40歳くらいからゴルフを始めたが、その頃には往年の動体視力能力もすっかり衰えていたらしい。
それでも、クラブにボールが当たる瞬間は見えていたと言う。
そしてその瞬間が見えると、ボールの行方もおおよそ見当がつくし、その所為かは不明だが飛距離もよく出たらしい
アイアンのコントロールも自在だったと、信じられないような発言が続く。
間もなく還暦を迎える彼の今の実力は、オフィシャルハンディ10。
飛びぬけているわけではないが、我々素人集団の中ではドライバーは飛ぶ方だし、アイアンも上手い。
そんなオジサンだけに、説得力がある。

他人の発言に影響されやすい当方、早速ドライバーで動体視力能力をチェックしてみた。

目を凝らして、必死にその瞬間を見つめる。
結果は、マッタクミエナイ!
ボールを捉えた瞬間、何となく丸く大きなヘッドが動くのは見えるし、音も勿論聞こえるが、肝心のボールが当たるシーンが全く分からない。
一日中、一所懸命に見つめ続けたが、一度として画像としてその瞬間を捉えることはなかった。

ところが、思わず副次効果があった。
ドライバーで、いいボールが出る。
距離も方向性も満足できる。
同伴競技者やキャディから、称賛の声があがり、本人もスッカリ気分がよくなる。
動体視力の能力が大したことがないと判明したことなどまるで忘れ去り、ショットの出来に満足してしまった。

これを素人的に解説すると、恐らくは「ボールを必死に見つめていたことで、ヘッドアップの悪癖を防いだ」ことになるのだろう。
何故悪いのかは知らないが、我々素人のミスショット解説で、誰もが最初に指摘するのがヘッドアップだ。
確かにボールが当たる瞬間を見ようとしているのだから、それまでよりもヘッドアップが遅くなるのは道理だ。
それをドライバーが良くなった原因と考えると、納得できる。

いずれにしても、ドライバー開眼!
きっと、百八回目くらいになるのかな。