昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ゴルフから学ぶ諦観の人生

最近のゴルフは絶不調!
と思っていたが、実はこれが実力なのではないかと思い始めている。
ほんの一時期、もうだいぶ昔だけど、自分でもゴルフが上手くなったと思った時期があった。
ドライバーは250ヤードほど飛んだし、アイアンを握ると、おおよその方向と距離がイメージできた。
今は下手くそなパターだって、「アンタ、上手いね」と褒められた、輝かしい過去もある。
ホームコースの月例でも度々入賞し、メンバーから賞賛されたこともある。
今となっては遠い昔の思い出話に過ぎないが、そんな調子が良かった頃が忘れないのだろう、全く精彩がない最近のゴルフを受け入れることが出来なかった。
何かがおかしい、ひょっとしてスウィングが乱れているのではとか、あるいはクラブが合わなくなったのではとか、悩みに悩んできたが、そんなのは実力過信、誇大妄想に過ぎない。
これがまさに、今の実力なのだ。

調子が悪いわけではない。
年齢と共に、単に下手になっただけ。
それをなんだかんだと、言い訳や責任転嫁をしてきただけではないだろうか。
あの日は天気が悪かったとか、あの日は特にアイアンが不調だったとか、グリーンのタッチがつかめなかったとか、果ては同伴の士の態度や、前の組のメンバーのスロープレイとかに八つ当たりをしていたが、実は腕前が落ちただけと考えた方が辻褄が合ってくる。
年間平均スコアが、この間の衰え振りを如実に示している。
今年になって既に16回のラウンドをこなしているが、その平均スコアは何と89.4。
二回に一回は、90をオーバーしている。

2005年、メンバーならいつでもプレイできる今のホームコース入会以来、まじめに月例に参加して研鑽していた時には、こんなスコアでモタモタするなんか考えられなかった。
グロス85以上とかダブルボギーを叩くと、考え込んだりしたものだ。
それが今では、簡単にトリプルボギーが出る。
直近のゴルフでは、何とトリプル3個の42-49で合計91。
そしてまことに残念ながら、その全てが肉体や精神力の衰えから来たに違いないのだ。
誰にも必ず訪れ、誰もが認めたくない老化!
そう言えば、例えダボやトリプルを叩いた時に悔しさがこみあげてこなくなった。
「アァ、トリか、シャアネーな」と、いとも簡単にギブアップしてしまう。
これもまた、成長が止まった証しだろう。

まぁ、ゴルフの楽しみ方なんて百人百様。
人間はどんなに優れたアスリートでも、スコアに拘る自己研鑽型ゴルファーから、いつかは健康な生活を送りたいだけの鈍ゴルファーへと転身しなければならない。
それが今、僕の身にも降りかかった。
とそう思い、それを運命として受け止めよう。
高がゴルフで運命とは大袈裟かもしれないが、平均スコアの90超えが現実なってきた今、自分に対して、「もうスコアに拘らなくていいし、頑張らなくていいんだヨ」と、必死に言い聞かせている。
実態は加速度的に年を取り、同時に体力が落ちているのに、自分ではいつまでも若い積りで、そんな自覚がなかっただけ。
だから楽に生きよう、Take it easy!
「だぁあって、だぁあって私はロートル爺ィだモン!」(島倉千代子の「恋しているんだモン」の調子で)